「ユーリ!!! on ICE」の主人公・勇利とコーチのヴィクトルが歩んだ8カ月の軌跡をダイジェストで紹介しています。いくつもの試合をどう乗り越え、二人の距離がどう縮まっていったのか、まとめて観たい方、どうぞ楽しんでいって!



勇利とヴィクトル、二人の軌跡ダイジェスト

照れたり泣いたり笑ったり緊張したり感情表現豊かな勇利と、それを見守り導くロシア人コーチのヴィクトル。(奇行に走る勇利と、それに振り回されるヴィクトルという見方も──)。

ファイナルグランプリ金メダルを目指した二人の8カ月の軌跡は、常に前向きで一生懸命で。そして愛に溢れていて。

ハラハラドキドキさせる、二人の8カ月の道のりを、ダイジェストでお届けします。二人だけの世界を堪能したいあなたにお届けします♪

▼普通のあらすじ紹介はこちらの2本をご覧ください。

ユーリ!!! on ICE 詳細なあらすじ1【第1話~第10話】-しっかりネタバレ-

ユーリ!!! on ICE 詳細なあらすじ2【第11話・第12話】-しっかりネタバレ!-

勇利の実家「ゆーとぴあ・かつき」に、突然ヴィクトルが現れる

▲「グランプリファイナルで優勝させるぞ☆」

グランプリファイナルでミス連発して最下位に沈んだ勇利の前に、グランプリファイナル5連覇の上に世界選手権まで5連覇を達成したロシアのヴィクトル・ニキフォロフ選手が現れ、勇利のコーチになると宣言します(勇利の実家の温泉「ゆーとぴあ・かつき」の露天風呂に浸かりながら)。

二人の道のりは、ここから始まります。

▲リビングレジェンドがウチの温泉で寝てる・・・

幼いころから憧れ続けたヴィクトルが突然現れて、しかもコーチになると言われて、現実が受け止めきれない勇利。もしかして休暇に来ただけでは──とミナコ先生に言われて、最初は勇利も疑っています。

そりゃそうですよね!

 

ヴィクトル選曲、振り付けによるSP「愛についてエロス」が完成

▲勇利に与えられたSPは「愛についてエロス」

しかしヴィクトルは大真面目でした。ヴィクトルの最初の仕事は勇利のSPを仕上げること。今季の自分のSPに使おうと考えていた曲のひとつで「愛についてエロス」を勇利に振り分けます。

▲グランプリファイナル金メダルを目指して発進!

ヴィクトルのコーチ権をかけての対決「温泉on ICE」でヴィクトルの後輩ユリオを下し、ここから二人は正式にグランプリファイナル金メダルを目指します。

 

勇利選曲、ヴィクトル振り付けによるFP「YURI on ICE」が完成

▲勇利の心を開かせようと、ヴィクトルは海に誘う

続いて取り組んだのはFPの作成。

自分でFPの曲を選ぶように言われた勇利は、アメリカのデトロイトにいたころに女友達がつくってくれた曲に手直しを頼みます。なかなか曲が上がってこず、神様のようなヴィクトルの時間を無駄にしている罪悪感から、つい勇利はヴィクトルを避ける奇行に走ります。

ヴィクトルは粘り強く勇利との距離を縮めようとしますが、無視され続けたある日、勇利を海岸に誘います。

ここで勇利はヴィクトルにずっと憧れていたこと、自分の嫌なところや弱さを見せたくないと思っていたことを正直に伝えます。こうして勇利は少しずつヴィクトルに心を開いてゆきます。

▲「ヴィクトルが跳べるジャンプ、全部教えてください」

それまでどこかヴィクトルに遠慮のあった勇利は、ようやく自分の意見をぶつけられるようになっていきます。

勇利「(曲が出来上がる)それまで、ヴィクトルが跳べるジャンプ、全部教えてください!」

と。

▲寝込みを襲ってFPの曲を聞かせる勇利

ある夜遅く、待ちわびたFPの曲が完成しました。あまりに嬉しくて、思わずヴィクトルの寝込みを襲ってしまう勇利。この段階で、すっかり遠慮がなくなっています。もちろんヴィクトルも怒りません。

▲FPの曲名をマジックで書きこむ。「YURI on ICE」と

ようやくできた曲にヴィクトルが振り付け、ようやく勇利選曲、ヴィクトル振り付けによるFP「YURI on ICE」が完成します。

──ボクたちの競技人生は短い。きっとこれがボクのラストシーズンになる。ヴィクトルがいつまでいてくれるかも、体がもつかどうかも分からない。だから神様、どうか今だけ、ヴィクトルの時間をボクにください。

勇利の決意もすっかり固まりました。

 

初戦・国内予選での勇利はガッチガチからの大暴走!

▲ヴィクトルの指令は「全力でオレを誘惑しろ」

国内予選での勇利は最初、ガッチガチに緊張していました。ヴィクトルは勇利を後ろからハグしてこう指示します。

ヴィクトル「全力でオレを誘惑しろ。オレを魅了する演技ができれば、ここにいる全員が勇利に夢中になる。いつも練習で言ってるだろう?」

▲SPの決め顔「美しいカツ丼にボクはなる!」

ヴィクトルの言葉を信じて勇利は踊り出します。美しいカツ丼になることを目指して──。

この演技で勇利は94.36の高得点をマークしてパーソナルベストを大幅に更新。公式記録にはならないものの、世界歴代トップ10に入る点数を獲得して自信を深めます。

▲後輩スケーターに大声で声援を送る

初戦の緊張から周りが見えていなかった勇利は、勇利に憧れる後輩スケーターの視線も無視してしまっていました。それをヴィクトルに咎められ、大きな声で声援を送ります。

▲勇利からの声援を力に演技する南くん

最初は後輩の演技をほほえましく見ていた勇利は、南くんが持つすぐに会場を沸かせるノリの良さや目を引く華やかさなど自分にないものに気付き、のんきに観戦している場合ではないと気持ちを引き締めます。

▲大きく踏み切って、ジャンプを!

翌日はFP。今回はジャンプ難易度を下げて、4回転を1本のみにして演技完成度を上げるようヴィクトルに言われていたのに、滑り出した勇利は言うことをききません。

まだまだ調整が足りてないのに、4回転を4本跳ぶ元々の構成で滑ります。後輩たちの声援に真摯に応えたくなったのです。

▲壁に激突して鼻血を出す奮闘ぶり

ジャンプミスが続き、ついに最後は壁に激突して鼻血を出しながら演技終了。勇利のアグレッシブな滑りに会場は大興奮の渦です。

▲怒ってないよ、戻っておいでと迎え入れるジェスチャー

自分の指示を無視した勇利だが、会場の声援に応えた結果だと気づいたヴィクトルは説教を諦め、暖かく迎え入れるジェスチャーを。

勇利のFPの得点は165.2。順位はもちろん優勝です。勇利はここで、会場の声援を力に演技する楽しさを覚えました。

 

グランプリシリーズ第1戦・中国大会では勇利ボロ泣きからの4回転フリップで、まさかのキス!?

▲「絶対にボクから目を離さないで」と妙なテンションの勇利

グランプリシリーズ第1戦は中国大会。知り合いのクリスから「世界からヴィクトルを奪った罪は重いよ」とプレッシャーをかけられ、勇利は今さらながら自分が世界からどう見られているか気づきます。

それならいっそ、世界から嫌われようと腹をくくってのSP。ヴィクトルは、妙なテンションの勇利の気持ちがつかめないままリンクに送り出します。

▲曲が流れてすぐに舌なめずり!

プレッシャーをバネに、すべてのジャンプをノーミスで決めた勇利。もちろん得意のステップシークエンスは完璧です。

▲完璧な演技にヴィクトルも大満足

ヴィクトルも思わず両手を突き上げるパーフェクトな演技。

勇利の得点は106.84。パーソナルベスト更新です。キス&クライでもヴィクトルはおおはしゃぎ。結局、初日のSPでの順位は勇利が首位。

▲「聞くな!」と耳をふさぐヴィクトル

ところがその翌日。追われる立場に慣れていない勇利はプレッシャーに押しつぶされそうです。夜もほとんど眠れず、昼寝を強行したものの、眠ったのはヴィクトルの方だったという始末。

人目を避けてやってきた駐車場でも勇利は、イヤホンから漏れるピチットへの大歓声にすっかり弱気になっています。

▲いっそ壊してしまおうかと、賭けに出る

どうしたものかと考えたヴィクトルは賭けに出ます。

ヴィクトル「勇利!もし勇利がこのフリーで失敗して表彰台に上れなかったら、オレは責任取ってコーチをやめる」

強い言葉で追い詰めて、一度壊してしまおうと思ったのです。さて、勇利の反応は──

▲「ボクが勝つってボクより信じてよ!」

ボロ泣きでした。泣かれると思っていなかったヴィクトルは焦ります。「キスでもすればいいのかい?」と言うと勇利はしっかり目を見据えてこう言います。

勇利「違うよ。ボクが勝つってボクより信じてよ。黙ってていいから、離れずにそばにいてよ!」

なかなか出ませんこんなセリフ。絶対的にヴィクトルを信じているからこそ出る勇利のこの言葉に、二人の絆の強さを感じます。

▲心配そうなヴィクトルを悪戯で慰める

泣いてスッキリした勇利は、心配そうなヴィクトルをちょっとした悪戯でリラックスさせてから演技に向かいます。

隣にいたヴィクトルの元コーチ・ヤコフは、ヴィクトルが慰められているのを見抜きますが、当のヴィクトルはわけが分からない様子。新米コーチ・ヴィクトルの奮戦が楽しいです。

▲泣いたことで逆に落ち着いて演技開始

意外とリラックスして演技を開始した勇利ですが、何度かジャンプミスしてしまいます。いつもなら焦ってしまいそうなこの局面で、今日の勇利は前向きです。

──スピードをコントロールできてなかったかな?練習で跳んでないわりには良かった。

──オーバーターンしたけど、寝てないのに疲れてない。

──もっと強くなりたい。もっと強くなれる。ボクは、ヴィクトルの想像を越えられる!

▲体力の落ちる一番最後に4回転フリップ!

そして最後のジャンプを4回転フリップに変更して跳んでみせます。

4回転フリップはヴィクトルの代名詞といわれるジャンプ。これまで試合で成功したことはないけれど──

▲驚きのあまり口あんぐりのヴィクトル

演技の間じゅう、ジャンプのたびに一喜一憂していたヴィクトルが、いきなりの4回転フリップに口をポカンと開けたまま固まってしまいます。

新鮮な驚きをくれた勇利に応えたくて、今度はヴィクトルが勇利を驚かせます。

▲勇利に迫るヴィクトル。近い、近いよ!

演技後、リンクサイドに戻って来た勇利にヴィクトルは大きく体を預け──

▲あ、キスじゃなくて抱き着いただけ?どっち?

氷上に抱き合います。そして、

ヴィクトル「勇利以上に驚かせる方法は、これしか思いつかないよ」。

4回転フリップは結局転倒してしまったけれど、回転は足りていたので跳んだことは認められました。中国大会で、勇利は銀メダルを獲得します。

 

グランプリシリーズ第2戦・完全アウェイのロシア大会。ヴィクトル不在のまま、勇利はひとり引退を決める

▲割れんばかりの歓声はすべてヴィクトルに向けたもの

勇利のSP開始直前。会場から響くのは「ヴィクトル!」の大歓声。

▲ボクを見てよとネクタイを引っ張る

観客に応えて手を振るヴィクトルのネクタイを掴んで、勇利は強引に自分の方を向かせます。「もう演技は始まってるよ」と。ヴィクトルはボクのもんだという、勇利のジェラシーを感じるシーンです。

完全アウェイの中、勇利のSPが始まります。

▲最初の決め顔は、なんとキス!

──アウェイに飲み込まれる前に、こっちから飲み込んでやる!

と、最初の決め顔ではチュッとキスをしてみせます!

なかなか強気。演技中の勇利のモノローグもメンタル弱いはずの勇利には珍しいくらいの強気です。

──もしここで負けたら、ヴィクトルがコーチとして側にいてくれる中で、このプログラムを滑るのは最後になるかも知れない。

ロシアじゅうが、いや世界中の人がボクの勝利なんて望んでいないかも知れない。そう思うとゾクゾクする。この世界を変えられるのはボクだけだ!

▲集中して滑り終えたSPはノーミス!

これ以降のモノローグはなく、勇利は演技に集中しています。そして中国大会に続き、ロシア大会でもSPをノーミスで滑り終えます。

▲パーソナルベストの再更新にヴィクトルも大喜び

勇利の得点は109.97。中国大会に続き、またしてもパーソナルベストを更新です!

▲キス&クライでこのパフォーマンスw

ヴィクトルは、思わず勇利のスケート靴にキスをする大はしゃぎっぷり。

ところが翌日のFPでは──

▲リンクに立つ勇利の表情は硬く落ち込んでいる

長谷津に残してきたヴィクトルの愛犬マッカチンが、仏壇のまんじゅうを盗み食いして喉に詰まらせ、命の危険があるかもということで、急遽ヴィクトルは日本に戻り、ヴィクトルなしで迎えた勇利のFP。

演技前から勇利の表情は冴えません。髪のセットもいつもより雑な気がします。

▲ジャンプがすっぽ抜け!

演技中、勇利の頭の中は大忙しです。

──ここで負けたら、すべてが終わり

──やばいやばい、落ち着け、落ち着け。どこでリカバリーすればいいんだ?

──「勇利って考え事してるとジャンプ失敗するよね?」

──ヴィクトルがボクを信じてくれたからここまで来れたのに、グランプリファイナルに行けずに終わったら・・・ダメだ、今は考えるな。

▲体力ギリギリでなんとか滑り終えるも・・・

──ヴィクトルとボクでつくったこのプログラムを、世界で一番愛しているのはボクだ。まだ終わりじゃない。終わりは、ヴィクトルと金メダルを取ってから終わる。

最後の方は持ち直したものの、精彩を欠いたFPの得点は172.87。勇利は4位に終わります。

▲ヴィクトルをロシアに返そうと決める勇利

「ヴィクトルがボクに教えてくれたことはムダだったなんて思われたくない」と、「それを証明できるのは自分の滑りだけだ」と挑んだFPで思うような演技ができず、すっかり意気消沈の勇利。

自分の滑りではなく、棚ぼたのような幸運でグランプリファイナルに進出できるようになった勇利ですが、気持ちはすっかり落ちたままです。

ここで勇利はグランプリファイナルで引退を表明し、ヴィクトルをロシアに返そうと決意します。(カップルが離れるとロクなことにならないという典型)。

 

すれ違いの疑似プロポーズ

▲到着ゲートまで走り出す二人

──ヴィクトルに話したいことがいっぱいあるよ。何から話そう?

ほんの数日離れていただけで、そんなことを考えながらついた福岡空港で。お互いを認めた二人はガラスで仕切られた通路を到着ゲートに走ります。

▲一瞬ももどかしいとばかりのハグ

両手を広げたヴィクトルの胸に飛び込む勇利。マッカチンも元気になりました。

勇利「引退までボクのこと、お願いします」

▲真っすぐな優しい笑顔のヴィクトル

勇利の言葉を聞いたヴィクトルは愛おしそうに勇利の手にキスをして。

ヴィクトル「プロポーズ、みたいだね」

▲勇利の中ではグランプリファイナルで引退を決めている

さらに勇利を抱きしめながら、永遠を望みます。

ヴィクトル「勇利がずっと引退しなきゃいいのになぁ」

それはとてつもなく嬉しい言葉で、勇利は思わず涙ぐみます。

勇利「グランプリファイナルで一緒に金メダル取ろう」

勇利の言葉の後ろに隠された(そして、終わりにしよう)に、ヴィクトルは気づきません。

 

バルセロナで幸せな思い出づくり

バルセロナのホテルの部屋は、二人一緒のツインルーム。ベッドまで寄せています。二人の仲が相当近いのが分かります。

グランプリファイナル開催の前日。練習を終えた二人はバルセロナ観光に繰り出します。観光地を巡って記念撮影したり、名物のパエリアを食べたり。

あちこちショッピングして回ったり。

日もとっぷり暮れて、買い物袋をなくしてちょっと口喧嘩したり。

ネオン煌めくクリスマスマーケットを並んで歩いて、

勇利がジュエリーショップで指輪を買って、

讃美歌流れる教会で、お互いの指にお揃いの指輪をはめて。

ヴィクトル「明日は、勇利が一番好きだって言いきれるスケートを見せてね」

大照れの勇利は頬を染めて頷きます。「うん」。

それから出かけたお店で、ファイナルグランプリ出場の仲間たちと出会って

勇利が覚えていない、昨年のバンケットでの奇行をバラされ──

みんなにペアリングを冷やかされ

それにヴィクトルは「エンゲージリングだよ~」と答えて・・・。

こうして勇利は幸せなバルセロナの休日を楽しみました。

▲長谷津の海を思わせる海岸に一人立つ

翌朝、ヴィクトルは勇利からもらった指輪を眺めながら一人考えにふけっています。

勇利からもらった新鮮な驚きを心にためこんだヴィクトルの胸の内には、選手として戦うモチベーションが芽生えていました。(二人の距離が広がりそうな危険な予感・・・)。

 

グランプリファイナル開幕!SPでも4回転フリップに挑み勝ちに行く!

▲指輪を通して力を注入

ついにグランプリシリーズの締めくくり、グランプリファイナル・バルセロナ大会が開幕しました。

SPを勇利は1番手で滑ります。なにも考えなくても済むようにと、ヴィクトルが勇利のリングにキスします。

▲お守りの右手のリングが光る!

勇利は「いってきます」と落ち着いた顔でリンクに向かいます。

▲今回は、生意気そうなチャレンジャーの顔

SPの演技冒頭、今回の決め顔はちょっと生意気そうなこの表情。気合入ってます。

金メダル獲得に向け、今回はSPでも基礎点の高い4回転フリップを取り入れます。勇利から申し出て、ヴィクトルを説き伏せての4回転フリップ導入です。

昨年までの何でもコーチまかせだった勇利とは別人のよう。

▲シットスピン。勇利のスピンは評価が高い

──成功率はまだ低いが、それでも跳ぶことにした。

指輪効果か、緊張のなかにも落ち着いた勇利の演技

▲演技を食い入るように凝視するヴィクトル

──勇利は、もう自分の決めたことを迷ったりしない。それなのに、オレの方が心臓破裂しそうだ。

▲これは完璧

トリプルアクセル完璧!

▲緊張して着氷を待つ

4回転コンビネーションは──

▲勇利の演技に乱れはなし

完璧に着氷。

▲握った拳に力が入る

「ヨシ!」とばかりに、思わずガッツポーズ。

──興奮がつま先まで駆け抜け、放たれる!

ついにラストのジャンプ。4回転フリップに挑戦です。

──よし、そのままスピードに乗って!

▲気合の4回転フリップに挑戦

勇利は氷を蹴って高く跳びあがり──

▲まるで自分も一緒に演技しているかのよう

ヴィクトルも思わず一緒にジャンプ!

▲回転は足りているものの手をつくミス

惜しくも着氷で手をついてしまいます。

▲演技後、悔し涙にむせぶ勇利

果敢に挑んだ4回転フリップで手をついてしまったことが悔しくて、氷に突っ伏す勇利。

▲コーチとして、これから何を与えるべきだろう?

キス&クライにもどってからも、終始うなだれている勇利を横目に、ヴィクトルは考えます。

──いつだって新しい気持ちで滑っていれば、みんな驚いてくれる。自分の首を絞める枷でもあった。新しい強さは自分でつくりだすしかない。ずっとそう思ってた。

今は勇利を通して、新しい感情がオレのなかに流れ込んでくる。勇利にこれから与えるべきものは何だろう。

新しい気持ちを自分の力で見いだせなくなってしまっていたヴィクトルは、勇利と過ごすうちに新しい感情を見つけられるようになったことに気付いています。ヴィクトルが陥っていた気持ち的なスランプを、勇利が救っていたのです。

さて、このうなだれている生徒に次は何を与えよう?と考えているヴィクトルは、少し微笑んでいます。

結局、SPを終えて勇利の順位は4位でした。

 

SPを終えた夜、勇利から突然の別れ話が──

▲神妙な面持ちで引退とコーチ契約終了を告げる

グランプリファイナル初日のSPを4位で終えた夜、勇利はお風呂上りのヴィクトルを呼び止めます。

勇利「ファイナルで終わりにしよう。ヴィクトルは、もう十分ボクのためにやってくれたよ。おかげで、ボクのラストシーズン、全力で挑めた。今までありがとう、ヴィクトル。コーチお疲れさまでした」

ヴィクトルと離れて過ごしたロシア大会で、勝手に決めた決意を勇利は伝えます。

▲突然の別れ話に呆然とするヴィクトル

これに対してヴィクトルは「え?」と、意外そうな声を漏らします。これまでのヴィクトルの様子から、彼が勇利を手放す気のないことは明らか。

勇利の前ではコーチの顔でいることの多いヴィクトルが、このシーンでは無防備な素顔を晒します。

▲ヴィクトルの足に大粒の涙がポタリ

ペコリと頭を下げてお辞儀した勇利がとらえたのは、ヴィクトルの足に落ちる大粒の涙。ハッと顔を上げるとヴィクトルは──

▲悲しいやら悔しいやら、さまざまな感情が溢れてきて・・・

伏し目にたっぷりの涙を浮かべています。

▲ヴィクトルの感情をよそに、つい見とれてしまう涙の描写

長いまつ毛に絡んで跳ねて、ヴィクトルの涙はキラキラと輝きます。だれもが心奪われる美しい描写です。

ヴィクトル「あーぁ。勝生勇利が、ここまで自分勝手な人間とは思わなかった」

勇利「はい。自分勝手に決めました。引退します」

▲ヴィクトルの前髪を上げて、ついのぞき込む勇利

はぁ・・・とため息を吐いたヴィクトルを勇利がのぞき込みます。ヴィクトルの涙が珍しかったのもあるけれど、やっぱりその美しさに見惚れてしまったのでは?

ヴィクトル「勇利、何やってるの?」

勇利「いやぁ、ヴィクトルも泣くんだと思って・・・」

▲勇利の奇行に心ぐちゃぐちゃな様子

ヴィクトル「怒ってるんだよ、オレは!」

ヴィクトルはパン!と勇利の手をはねのけ語気を荒げます。

ここから先はほぼ夫婦のぐだぐだな別れ話。「グランプリファイナルまでと言ったのはヴィクトルだろう?」と、8カ月も前にヴィクトルが現れたときに言った言葉を勇利が出せば、ヴィクトルは「もっとオレの力を必要としてるのかと思った」と現時点での話をして。

「ヴィクトルは競技復帰しないの?ボクのことはもういいから──」と勇利が持ち出せば、「自分は引退して、オレには競技を続けろなんて、よく言えるよね!?」と、人の気持ちも考えずに話を進めようとする勇利にイラつくヴィクトル。

もっと冷静に話し合えれば良かったけれど、結局この夜は、フリーが終わったら、それぞれ自分で答えを出すと決めるところまで──。

 

グランプリファイナル最後の演技。勇利、FPに挑む!

▲勇利はうつろな表情

出番を待つ間、軽くアップする勇利は無表情。ロシア大会の後に福岡空港で交わした疑似プロポーズの言葉を思い出したりしています。

「引退までボクのことお願いします」と言った勇利へのヴィクトルの返事は「勇利がずっと引退しなければいいのになぁ」だったと──。

▲どうしてこうなったんだろう──と悲し気なヴィクトル

勇利の隣にいるヴィクトルは少し悲し気な表情。ヴィクトルもまた疑似プロポーズの言葉を思い出していて、今はもうそのときの二人のすれ違いに気付いています。

「引退までボクのことお願いします」と言ったあの時点で勇利はグランプリファイナルで引退しようと考えていたこと。「グランプリファイナルで一緒に金メダル取ろう」は、金メダル取れたら引退すると念押ししていたことに。

やがて勇利が無言のまま会場に向かって歩き出し、ヴィクトルもそれに続きます。

▲そろそろ送り出しの言葉が必要な時間

演技直前になっても二人の空気は気まずいままです。何か送り出しの言葉をと考えたヴィクトルがぎこちなく口を開きます。

ヴィクトル「大丈夫、勇利なら金メダル取れるよ」

これに対する勇利の返事は、今さらそんなコーチらしい言葉はいらないと。

勇利「ねぇヴィクトル、前に言ったよね。ヴィクトルにはヴィクトルでいてほしいって。今さらそんなコーチらしいこと言おうとしないでよ。最後は笑ってリンクに立ちたい」

ヴィクトルらしい言葉で送り出してほしいと。

▲意を決して顔を寄せささやく

今、勇利が欲しいのは「コーチ」じゃなくて「ヴィクトル」個人だと気づいたヴィクトルは、コーチの仮面を外します。

ヴィクトル「勇利、よく聞いて。これは今言おうかすごく迷ったが──」

▲真剣な目で追い詰める

ヴィクトル「世界選手権5連覇のオレが休んでまでコーチしたのに、今まで金メダルひとつ取れないって、どういうこと?」

▲ハッと顔を上げるとヴィクトルの真剣なまなざしが

およそコーチらしくないヴィクトルの個人的な言葉に、思わず目を見合わせる勇利。

ヴィクトル「いつまで予行演習やってるつもりだい?金メダルにキスしたいなぁ」

▲その言葉が聞きたかったんだと笑顔になる勇利

「勇利ならきっと取れるよ」じゃなくて「オレのために金メダル取ってこい!」と言わんばかりの発言に、あぁ、ヴィクトルだと勇利は嬉しくなってしまいます。

▲ヴィクトルの手が、惜しむように伸びている

ヴィクトルと握り合った右手を離して、勇利は一人リンクに立ちます。スケート人生の集大成をかけて、ただ金メダルを目指して。

▲万感の思いを込めてFPに臨む

勇利最後のFP。ヴィクトルと一緒に作り上げた「YURI on ICE」の演技が始まります。

滑りながら勇利は、これまでのスケート人生を振り返ります。

▲髪の長いジュニア時代のヴィクトル

──ボクの人生は、もう半分以上ヴィクトルを目指してた。

▲ヴィクトルに憧れる幼いころの勇利

勇利が長谷津でスケートをしていた10歳に満たないころから、ヴィクトルはずっと憧れの的でした。ジュニア時代も、

▲髪を切ったシニアに上がってからのヴィクトル

シニアデヴューしてからも、ずっと。

▲大人になった勇利の憧れも変わらずヴィクトル

やがて大人になり、眼鏡をかけて、スケート選手として競技を始めてからも、憧れ目指すのはずっとヴィクトルでした。

──ヴィクトル、連れてきてくれてありがとう。

──ヴィクトルだけじゃない。

この舞台に立たせてくれたのは、ヴィクトルの力だけじゃない。ユリオもここに連れてきてくれた一人だと勇利は思い出します。

──ノーミス以上の演技をしないと、金メダルの可能性はない。SPの後ずっと考えてきた。競技人生最後のフリーは、ヴィクトルのフリーと同じ難易度に挑んで終えたい。

ジャンプ構成を、トリプルフリップから4回転トゥループに変更

▲「1本増やして4本跳ぶつもりか?勇利」

ジャンプの難易度をどんどん上げてくる勇利からヴィクトルは目が離せません。

▲ジャンプ構成の変更はどうやらヴィクトルに内緒らしい

──気がついた?ヴィクトル。

本来トリプルフリップだったジャンプを4回転に変えたことで、きっとヴィクトルは自分の意図に気付いているはず。彼らはいつも演技で本音を語ります。

──終わりたくないよヴィクトル。ずっと一緒にスケートを続けたい。

▲ただ勇利の演技を見つめる

──でも、ボクのコーチでいることは、競技者としてのヴィクトルを少しずつ殺してるのと同然だ。

▲流れるようなステップシークエンス

──ボクの中にいるヴィクトルを見てて。ヴィクトルがコーチになってくれたことは無駄じゃない。それを証明できるのは、世界中でボクしかいない。

▲最後のジャンプに集中する

勇利得意のステップシークエンスでは会場から拍手が沸き起こります。残すは最後の4回転。

▲氷を蹴り高く跳びあがって──

ヴィクトルの代名詞、4回転フリップ!

▲感激のあまり少し涙ぐんでいる

決まったー!

▲パーフェクトな滑りでフィニッシュ

大歓声を背に勇利のFPがフィニッシュを迎えます。ヴィクトルも感激の表情。

▲歓喜の声を上げる

完璧な演技を終え、勇利も歓喜の叫びをあげます。

▲パーフェクトな演技にヴィクトル大感激

「勇利!」と、リンクサイドで手を広げるヴィクトルを観ながら勇利は思います。

──キスクラに戻りたくない。戻ったら、終わってしまう。

▲嬉しいような悲しいような・・・微妙な表情

どこまでももどかしい勇利くんです。

▲勇利のFPは、世界歴代最高得点を更新!

FPの得点は221.58。ヴィクトルのもつ世界歴代最高得点を更新です!

▲「おめでとう」と握手を求める

自分のもつ世界歴代最高得点を上回った勇利の得点を確認したヴィクトルは、勇利に握手の右手を差し出し

▲そのまま引き寄せハグ

そこに載せた勇利の手を引きハグ。勇利の耳元にささやきます。

ヴィクトル「おめでとう勇利。二人のユーリにオレの記録を抜かれるのは、振付師兼コーチとしては最高に嬉しいが、競技者としては最高に面白くないね」

▲「競技者としては最高に面白くないね」

今後の進退は「フリーが終わったらそれぞれが答えを出す」と決めた約束に先に答えを出したのはヴィクトルでした。

勇利「え、それって、競技復帰?」

▲競技復帰を決めたけれど、割り切れない表情のヴィクトル

嬉しそうに聞き返す勇利への応えは何とも複雑なヴィクトルの表情。勇利の答が気になって仕方ないのでしょう。きっと半分は勇利との別れを覚悟してます。

 

ユリオ気迫のFP。ヴィクトルから託された想いを載せて!

▲「ヤコフ、話したいことがあるんだ」と呼び止める

勇利のFPが終わり、キス&クライを降りたヴィクトルはヤコフを探します。これからユリオの出番だという忙しいときにヤコフを呼び止め、自らの競技復帰を告げます。

▲ユリオに助けを求めるヴィクトル

ユリオ「オイ、それってカツ丼が引退するってことか?」

ヴィクトル「引退は勇利が決めることだ。グランプリファイナルが終わってから決めると言ってた」

こう言うとヴィクトルはユリオをギュッとハグします。「ユリオ頼む。勇利の金メダルを阻止してくれ。引退させないでくれ」と、言わんばかりに。

▲ユリオのFPが開始

最終滑走者、ユリオのFPが始まります。

──ヤコフ、リリア、じいちゃん、優子たち、そして勝生勇利よく見てろ!

▲怒りを力に変えてジャンプをバンバン決めてゆく

──金メダル取れたらやめんのか。ヴィクトルの点越えられたら、他はどうでもいいのか?ふざけんな。オレをがっかりさせんな。豚に食わせる金メダルはねぇ!

▲最初は「ユリオがんばー」と声援を送っていたけれど

見つめる勇利はじょじょにユリオの気迫に飲み込まれてゆき──。

▲4回転のコンビネーションジャンプ

──勝生勇利、見てるか。おまえの記録はいつか絶対オレが抜く。今、引退したら一生後悔させてやる、バーカ!

▲最後まで気持ちを切らせずフィニッシュ

転倒はあったものの、気迫に満ちた演技をみせたユリオ。会場からの割れんばかりの拍手のなか、気持ちが溢れたユリオは両手を顔に泣き崩れます。

▲ユリオ渾身の演技が勇利の心を動かした

一方勇利は、終盤にはもう瞬きすら忘れて食い入るようにユリオを凝視しています。勇利の競技者としての炎が再び燃え上がった瞬間です。

ユリオの演技を見つめるヴィクトルの描写はありませんが、きっと祈るような気持ちで見つめていたことでしょう。もしかしたら、勇利の様子もどこかで見ていたかも知れません。

 

ついに導き出された勇利の答。ヴィクトルの反応は!

▲二人で獲得した銀メダルをヴィクトルに捧げる

表彰式を終え、勇利がリンクサイドのヴィクトルに近づきます。

勇利「金メダルじゃ、ないけど──」

▲すっごい笑顔で不平を言うヴィクトル

銀メダルでもきっと喜んでくれると思っていた勇利の予想はしっかり裏切られます。

ヴィクトル「金メダルじゃないと、キスする気になれないなーオレ!」

▲満面の笑みでぐいぐい迫る

ヴィクトル「あー勇利の金メダルにキスしたかったなぁ。こんなんじゃコーチ失格だよ。勇利からなにか提案はないかな?」

▲真剣な表情で勇利を誘惑

ヴィクトル「オレがドキドキするようなの──あ、今なに考えた?」

▲ヴィクトルが何を言わせたいか分かった勇利は──

(オレをコーチにして金メダル取ると言え!)と、無言の圧をかけまくるヴィクトルに、ついに勇利は降参です。

▲ヴィクトルは少し呆けたように聞いている

迫るヴィクトルを逆に押し戻し、

勇利「ヴィクトル、ボクと一緒にあと1年競技生活続けてください」

▲しっかり目を見据えて宣言!

勇利「金メダル、絶対取ります!」

▲「えっ?」と、どういう意味か分からない勇利

「いいねー!もう一声」と目を潤ませるヴィクトル。

▲「イヤとは言わせないよ?」と、強い表情

ヴィクトル「競技続けながらコーチ復帰するんじゃ、前みたいに戻れるか、オレだって不安なんだよ。世界選手権5連覇ぐらいしてもらわなきゃ、ワリに合わない」

1年で終わりなんてあり得ないよ、と、ヴィクトルは今度はしっかり釘を刺すことを忘れません。

▲ずっと一緒なんだと安堵の涙

勇利「うん」。

すべての望みを得た勇利に、幸せの涙が溢れます。

 

勇利とヴィクトル愛のペアスケーティング

大会翌日。銀メダリストの勇利のエキシビションは、昨年のヴィクトルのFP「離れずにそばにいて」。勇利とヴィクトルをつないだ思い出のプログラムです。

勇利が美しいジャンプを3回決めると──

画面左からヴィクトルが滑り込んできます。

衣装は去年の試合で着用していた紫の衣装。勇利の青と色違いです。

ヴィクトルのリフトで勇利が宙を舞い

息の合ったペア演技を披露

勇利がヴィクトルの頬をなで

愛おしそうに微笑んで──

氷上に幸せの花が咲きます。

 

未来に続くエンディング

▲息を切らして走る勇利

──一人で抱えるには大きすぎる夢じゃなきゃ、たどり着けない場所がある

▲橋の先にはヴィクトルとユリオが待っている

──ボクらは、愛と呼ぶ。氷の上のすべてを。

▲二人を見つけて思わず笑顔に

ヴィクトルが競技復帰するので、今季から勇利の拠点はロシアらしい。勇利の表情にもう迷いはありません。

▲ヴィクトルも勇利に気づいた

そして、それはヴィクトルも同じ。

▲ラストを飾るまぶしい笑顔

青空を背にまぶしい笑顔でヴィクトルが呼びます。これから何年も一緒に過ごす大切な人の名を──

ヴィクトル「勇利!」

勇利の、ヴィクトルの、ユリオの、氷上のすべての人の未来に幸あれ!

そしてあなたにも^^

 

 

 

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