クオリティの高い作品に仕上がっている2019年版テレビアニメ「どろろ」。その制作陣の意気込みが伝わるショードキュメンタリー動画が公開されているので、内容をまとめてお届けします。第2弾はツインエンジン代表・山本幸治プロデューサーの作品にかける想いが語られています。



第2弾/プロデューサー山本幸治氏(ツインエンジン代表)インタヴュー

2019年1月より放送のテレビアニメ「どろろ」。手塚治虫の名作であり、1969年に一度テレビアニメ化されているこの作品をリメイクするにあたり、制作陣の意気込みが伝わるショードキュメンタリー動画が公開されています。その内容を集めてお届けします。今回は第2弾です。

 

山本幸治プロデューサーは、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」の設立当初から関わり、10年間フジテレビ社員としてノイタミナに関わってきた人です。2014年9月にフジテレビを退社しコンテンツ企画会社「ツインエンジン」を設立、代表取締役に就任しています。

 

ショートドキュメンタリーでは、新「どろろ」をプロデュースするにあたっての想いが語られました。

 

「どろろ」は、いいスタッフィングができれば、いずれやりたいと思っていた作品

山本「手塚さんのダブーというか、本質への探究というものが「どろろ」に込められていると当時から思っていました。少年誌で連載していたものが、神さま手塚さんにおいても、打ち切りになっていると。当時は激しすぎたのかな、と。そういうものは結構、映像化したときの、考える起点になるから、いい企画になるなと思っていて。いいスタッフィングができれば、いずれやりたいなと思っていて。古橋さん(監督)と小林靖子さん(シリーズ構成)と、そしてMAPPAと。いいスタッフができそうだったので、いよいよやろうか、と

 

なるほど。漫画の神さま手塚治虫であっても打ち切りの憂き目にあってしまった作品「どろろ」は、当時はまだ受け入れられる時代ではなかったと。現代であれば受け入れられるだろうから、山本プロデューサーはいずれやりたいと、ずっと思っていたのですね

 

もちろん、納得できるスタッフが抑えられれば──です。これが一番難しいですよね。みんな忙しい人ばかりだから、手を開けて待っててもらうわけにもいかない。でも、なんとか素晴らしいスタッフが抑えられたから、ようやくGOサインが出たということですね。

 

今「どろろ」をリメイクする意味は大きいと思います!

 

「どろろ」は50年前、リアルタイムで漫画やテレビアニメをみていた人がずっと忘れられない作品だし、以前の作品を知らない人には肝の据わった新しいアニメとして楽しんでもらえるし。現代だからこそあまり規制に縛られず作品がつくれるし。きっと手塚治虫さんが描きたかった形に、より迫れるように思います!

 

新作「どろろ」のプロデュースは「換骨奪胎」

「どろろ」は、原作漫画も1969年版のテレビアニメもあるけれど、新作「どろろ」をつくるにあたって、山本プロデューサーがこだわったところは?

 

山本「コミックのアニメ化というのは、なるべく原作ファンのイメージに合わせるっていうことがすごく求められていて。どろろの場合、なにしろ未完であることもあるし、リアルタイムで追っかけている視聴者がいるわけではないので、原作のもつ真のテーマに深みやメッセージを残しつつも、仕掛けとかテンポとか、見た目みたいなことは変えようと。キャラクターデザインは絶対変えようかなと思ってました。シャープな方がこのテーマとアクションが映えるかな、と。(キャラクター原案の)浅田(弘幸)さんのもつ世界みたいなものと、どろろが合うなと思ってたので」

 

手塚治虫さんがテレビアニメに携わってきた黎明期と異なり、現代はかなり日本アニメの世界も進歩していますから。以前の雰囲気のままをなぞるのではなく、現代だからこそできる技術を使って今の時代に合った現代的なものにする。それは視聴者としてはとても嬉しいことだけれど、同時に手塚プロを説得するのは難しい作業だったことだろうと思います。それが仕事とはいえ、山本プロデューサーお疲れ様です。そしてありがとうございますっ!

 

山本「換骨奪胎ですね。組み替えるけど芯は残すというような」

 

いいですね「換骨奪胎」。ほんとうにそうできていると思います。手塚治虫さんが作品に込めた想いはそのままに、より現代の視聴者に楽しんでもらえるようにつくられていると思います!

 

最後まで観て初めて伝わる作品

山本「最後まで観てもらって初めて伝わるような、想いで監督はじめつくっているので、ぜひ最後までご覧ください」

 

今わたしは第9話まで観たところです。それぞれの回に込められた想いはビンビン伝わるのですが、やはり百鬼丸の身体がなぜ奪われなければいけなかったのか、その原因をつくった父親との対峙が一番の見どころですよね。

 

そこに至るまで、百鬼丸はただ身体を取り戻すだけでなく、しっかり人としての心を育てなければいけない。その上で、自分の身体を鬼神に与える代わりに父親が得たものをどう思うでしょう? 母親や弟に対してどんな想いを抱くのでしょう? 彼は最後、どんな判断をくだすのでしょう? どろろとの関係はどうなるんでしょう?

 

あいびー

物語のエンディングをどうするのか、今から本当に楽しみです!


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