「何かを成し遂げる人は、何かを捨てられる人──アルミンが捨てられるものとは?」。TVアニメ「進撃の巨人」シーズン3、第2クール第54話「勇者」の感想と考察を、詳細あらすじとともにお届けします。圧倒的な力をもつ巨人と人類の果てしない戦いを描いた人気アニメ「進撃の巨人」。【注意】完全ネタバレです!



第54話/「ベルトルトはボクとエレンで倒す!」ついに閃いた、アルミンの奇策とは!?

▲ベルトルトはボクとエレンで倒す。ボクたち二人で勝ってみせるから!」

出展/TVアニメ「進撃の巨人」公式

 

#54

勇者

 

ウォールマリア領内では、今まさに、たった一人の兵士の腕にすべての望みを託し、最後の作戦が繰り広げられていた。調査兵団団長のエルヴィンを先頭に、こちら側で生き残ったすべての新兵たちが馬を駆り「獣の巨人」めがけて特攻しているのだ。

 

エルヴィン兵士よ行け! 兵士よ叫べ! 兵士よ戦えーーー!

 

声を限りに叫びながら新兵を率いるエルヴィンの脇腹を「獣の巨人」が投げつける石礫がえぐりとる。さらに彼が乗る白馬も足を折られ、エルヴィンは地面に叩き落された。

 

マルロー「振り返るな。進めーーー!」

 

ここで止まっては、団長の犠牲が無駄になる。新兵たちは真っ直ぐ前を向いて馬を走らせ続けた。

 

地響きを立て迫りくる大勢の調査兵を、「獣の巨人」を操るジークは「哀れだ」と思いながら観ていた。

 

ジーク(獣の巨人)「歴史の過ちを学んでいないとは。レイス王によって歴史の記憶を奪われたのは悲劇だ。だから何度も過ちを繰り返す。しまいには、壁の中のヤツら全員、年寄りから子どもまで特攻させるんだろうな。どうせ誇り高き死がどうとか言い出すぞ。ふざけやがって!

 

珍しく感情をあらわに、握った手に力をこめた「獣の巨人」は、手のひらで粉々に砕け散った石礫を見て我に返った。

 

ジーク(獣の巨人)「何マジになってんだよ。おまえは父親とは違うだろう? 何事も楽しまなくちゃ。皆、誇り高き肉片にしてあげようぜ!」

 

振りかぶって石礫の投球モーションに入った「獣の巨人」を前に、突撃する新兵たちは信煙弾を打ち上げる。誰かに合図するためではない。ただ「獣の巨人」の視界を奪い、少しでも生存確率を上げるため。それは生き残るための戦略ではなく、少しでも長く「獣の巨人」の注意を引きつける囮の役割を全うするため──。

 

今回のテーマは、タイトルそのまま「勇者」。リヴァイの息を飲む戦闘と、アルミンが見せた壮絶な戦いっぷりは見逃せない!

 

第2投、第3投と繰り返す内、ついに馬で突撃してくる調査兵はいなくなり、「獣の巨人」の眼前にはただの瓦礫の原が広がるばかり。「あーあ、可哀そうに」。そう言って瓦礫の原を眺める「獣の巨人」は、ふと自分の隣に立っているはずの大型巨人たちが倒れていることに気づいた。

 

ジーク(獣の巨人)「ん? 何だ? オレの巨人が倒れて・・・」

 

そう思った、そのときだった。緑の信煙の中から現れたのは、鬼の形相のリヴァイ兵長。リヴァイは「獣の巨人」の肩にアンカーを打ち込むと、捕まえようと伸ばしてきた巨人の左手から腕、さらに肩先までを渾身の唸り声とともに左右に切り刻んだ。

 

呆然とするジークはライナーの言葉を思い出した。「リヴァイ兵長は危険です」。

 

ジーク(獣の巨人)こいつがリヴァイか!

 

次の瞬間には、リヴァイのアンカーはうなじ近くを捕える。思わず右手でうなじをかばった「獣の巨人」は、瞬く間に視界を奪われた。リヴァイは振り向きざまの「獣の巨人」の両眼を潰したのだ。そのまま重力に従い落ちていくリヴァイは、地面にたどり着く直前、今度は「獣の巨人」の両方のアキレス腱に襲い掛かった。「獣の巨人」は成す術もなくその場に崩れ落ちた。

 

リヴァイ「さっきは随分と楽しそうだったな!」

 

次こそうなじを狙われると、「獣の巨人」はとっさにうなじを硬質化しようとするも、リヴァイの速度はそれを上回っている。守ろうとする右腕も切り刻み、あらわになったうなじを切り取り飛び出してきたジークの口に刃を突き立てた。

 

リヴァイ「巨人化直後や、身体が激しく損傷し回復に手いっぱいの内は巨人化できない。そうだったよなぁ? おい、返事しろよ、失礼なヤツだなぁ

 

口に刃を突き立てているのだから返事はできないよねぇ。いや、いつものリヴァイらしい御託は置いておいて。このリヴァイの襲い方はすさまじい! スピード感満点でめちゃくちゃかっこいい! 「さすが兵長!」って、思わず拳に力がこもります! この作画も動画もすごい気合入ってますねー!

 

リヴァイ(こいつはまだ殺せない。誰か、生きてるヤツはいねぇのか。瀕死でもいい、まだ息さえあれば──この注射を使って巨人にする。そいつにコイツを食わせて、獣の巨人の力を奪う。誰か、一人だけ、生き返らせることが──

 

そう考えたとき、リヴァイの脳裏にエルヴィンの姿がチラついた。その一瞬の隙を狙って、「4足歩行の巨人」が瀕死のジークをくわえて走り去った。

 

リヴァイ「おい、どこに行く、止まれ」

 

ジーク「痛ぇ、やりやがったなリヴァイ! 痛ぇよー! だが武器は使い果たしたことだろう。おまえらはこれで全滅。かなり危なかったが、我々の勝ちだ!

 

「4足歩行の巨人」の口から上半身だけ出し、ジークは痛みに顔を歪めながら自らの勝ちを確信していた。

 

リヴァイ「待てよ。オレはあいつに誓ったんだ。必ずおまえを殺すと!

 

ジークの読みは外れていた。リヴァイはまだスペアの刃を残していたのだ。最後の刃を装填したリヴァイは、襲い来る大型巨人たちのうなじを猛然とそぎ落とし始めた。

 

リヴァイの言う「あいつ」は、もちろんエルヴィンです。リヴァイが自分で引導を渡した相手。調査兵団団長として絶大なる信頼を置いてきた相手。巨人化能力を得る注射を手に入れたとき、真っ先に使おうと思った相手。誰か一人だけ生き返らせることができるとすれば──それは間違いなくエルヴィンであってほしい。そう願った一瞬の間に、リヴァイはジークを奪われてしまいました。

 

[char no=”1″ char=”あいびー”]巨人化する「誰か」は、リヴァイでも良かったはずなのに、どうやら彼にその選択肢はなさそうです。[/char]

「ベルトルトはボクとエレンで倒す!」ついに閃いた、一発逆転のアルミンの策略!

 

104期生6人を残しただけのシガンシナ区では、ベルトルトの「超大型巨人」だけでなく、ほとんど身動きできないまでに追いつめたはずのライナーの「鎧の巨人」も息を吹き返していた。

 

ジャン「あの野郎、本当に生き返りやがった。アイツどうやったら死ぬんだよ! オレたちにアレを、どうしろって言うんだよ! なぁアルミン、もうエレンを逃がすことにすべてを賭けるしか・・・」

 

ついに弱音を吐き出したジャンには答えず、アルミンの視線は「超大型巨人」にくぎ付けになっていた。

 

アルミン「痩せてる・・・。超大型巨人が少し細くなってる。ハンジさんの言った通りだ。やっぱり超大型巨人は消耗戦に弱い! エレンの実験を思いだして。続けて巨人化できるのは3回まで。15mの巨人でそれなら、60mの巨人はもっと燃料効率が悪いはずだ。熱風を使った攻撃も、あれはたぶん、骨格以外のすべての肉を消費することで、熱を生み出していたんだ」

 

ジャン「──つまり、何だよ」

 

アルミン「作戦がある。皆でライナーを引き付けてくれ。ベルトルトはボクとエレンで倒す。ボクたち二人で勝ってみせるから!

 

どうやったら、たった二人であの「超大型巨人」を倒せるというのか? アルミンの作戦を吟味している時間など、どこにもなかった。

 

ミカサ「分かった。ライナーは、わたしたちに任せて」

 

ジャン「おせぇよバカ。ほんとにもうダメかと思ったぞ」

 

必ずアルミンなら「一発逆転の策」を思いついてくれる。そう信じてきたジャンも、作戦の内容を聞こうともしない。「アルミンが言うなら間違いない」。ジャンの表情はそう物語っていた。

 

壁の上で伸びている「エレン巨人」の胸に降り立ち、アルミンは思う。

 

アルミンこの作戦が上手く行けば、海を見には行けないな)。「ボクはなぜか外の世界を考えると、勇気が湧いてくるんだ」

 

アルミンはトリガーに新しい刃を装填すると、「エレン巨人」の首元に突き立て言った。

 

アルミンエレン起きろ! 海を見にいくよ!

 

エルヴィンをここまで連れてきたのが、父親の仮説を証明するためだとすれば、アルミンはさらにその先、外の世界を海を見たいと思う夢から。けれどアルミンはここでその夢を諦めた。言葉には出さないけれど、ここで心臓を捧げる覚悟なのだ。

 

現在公開可能な情報

壁の外には、我々の想像を絶する世界が広がっているという。炎の水、氷の大地、砂の雪原。そして海という地平線まで広がる塩水の湖。調査兵団には、それらを見ることを夢に戦ってきたものもいるのだ。

 

アルミンの嘘

 

一方ジャン、ミカサ、コニー、サシャの4人は、「鎧の巨人」の注意を引きつけるため、安全な距離を保ちつつ周りを飛び回ろうという作戦だった。しかし「鎧の巨人」は彼らには目もくれず、「エレン巨人」のいる方に走っていく。それを見たミカサが一言。

 

ミカサ「殺すしかない!」

 

一人、猛スピードで近づいたミカサは、「鎧の巨人」の膝の裏めがけて雷槍を打ち込んだ。バランスを崩した「鎧の巨人」は、前のめりにつんのめって倒れた。雷槍の記憶を失っているライナーには、何が起きたのか分からない。

 

ミカサ「ライナーの注意を引けないのなら、今ここで息の根を止めるしかない! ここで、エレンとアルミンを守る!」

 

ジャン「──あぁ、分かった」

 

ミカサの気迫に、ジャンも心を決めた。雷槍の残りはわずか3本。これでライナーの「鎧の巨人」を倒す!

 

アルミン「エレン、作戦は以上だ。後はすべてを実行に移し、ベルトルトを騙すことさえできれば、この勝負ボクたちの勝ちだ!」

 

「エレン巨人」の肩に乗り、ベルトルトの「超大型巨人」を倒す作戦をエレンに授けてからアルミンは続けた。

 

アルミン「自分で考えた作戦だけど、成功はボクがどれだけ耐えられるかでほとんど決まるな」

 

巨人の中でエレンは気づく。アルミンは──。

 

アルミン「エレン、悪いけどボクは海を見るまでは死ねない。だから大事には至らないあたりで切り上げるけど、後は任せたよ。ほ・・・ほら、ボクってそんな勇敢じゃないから

 

そこで「エレン巨人」は足を踏み外し、壁の上から転落した。ベルトルトはなかば憐れむように思う。

 

ベルトルト(やっぱり、勝負はもうついてたんだ──もう十分だ。終わりにしよう!)

 

「超大型巨人」は、そのやせ細った長い腕をアルミンのいる壁の上に叩きつけた。

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

「超大型巨人」の腕を逃れて跳びあがったアルミンは、ぐっと目を見開き歯を食いしばり、アンカーを「超大型巨人」の歯に打ち込んだ。ベルトルトはアルミンを吹き飛ばそうと巨人の身体じゅうから音を立てて熱風を吹き出した。

 

3本の雷槍で「鎧の巨人」を倒せ!

 

「超大型巨人」が吹き出す大量の熱風を遠くから見やり、思わずエレンとアルミンを心配するも、ミカサはすぐに思い直す。

 

ミカサ「いや、二人にまかせた。わたしたちはライナーをやる!」

 

ジャンは、3本の雷槍でライナーの「鎧の巨人」を倒す作戦を思いついていた。

 

ジャン「勝負は一度きり。どうなろうと、これが最後だ!」

 

ジャンが大声を上げて「鎧の巨人」に飛び掛かり囮となり、コニーとサシャが両側から雷槍で巨人の顎を狙う。巨人の口が開いたところで、ミカサが最後の雷槍で口の中からライナーを狙うのだ。

 

しかしコニーの雷槍は命中したものの、サシャは外してしまった──。口は開いていないけれど、やるしかない!  ミカサは険しい表情で前を見据えた。

 

襲い来る熱風にアルミンは必死で耐えていた。その様子を見ながらベルトルトは焦りの色を隠せない。

 

ベルトルト(超大型巨人)「なぜだ。なぜアンカーが外れない!」

 

アルミンの読みは当たっていた。「超大型巨人」が放つ熱風は、骨格以外の肉を消費して生み出されている。これまでアンカーを打ち込んでも熱風に吹き飛ばされてしまっていたのは、打ち込んだ場所が肉だったから。「超大型巨人」は熱風を放つことで肉が痩せ、アンカーが外れてしまっていたのだ。

 

だからアルミンはアンカーを歯に打ち込んだ。歯は痩せないので、いくら熱風を繰り出そうともアンカーが外れることはないのだ。しかも熱風を放っている間、「超大型巨人」は動くことができない。

 

アルミン「息が・・・これ以上はもう・・・いや、まだだ。この程度じゃ足りない。もっと時間を稼ぐんだ!」

 

顔を襲う熱風をかろうじて腕でよけながら、アルミンは限界を超えて耐え続けていた。ベルトルトには、アルミンがなぜこんなことをしているのか分からない。見おろせば、「エレン巨人」は相変わらず壁の下でうつむいたまま動けないでいるし、他の4人はライナーの相手で手一杯だ。アルミンが必死で熱風に耐え続けることにどんな意味があるのか? 「今、楽にしてやる」と、さらにベルトルトは熱風の量を上げた。

 

アルミン耐えろ、まだ離すな。エレンに託すんだ。ボクの夢、命、すべて! ボクが捨てられるものなんて、これしかないんだ! きっとエレンなら海にたどり着く。海を見てくれる!

 

叩きつけるような熱風の中、兵団服は焼け、髪は燃え尽き、顔の皮膚すらも溶け──ついにアルミンはトリガーをつかんでいられなくなり地面へと落下していった。

 

ミカサが最後の雷槍を打ち込もうとする気配を察してジャンは叫ぶ。

 

ジャン「ミカサ、撃つな!」

 

ジャンの叫びにかぶせるようにして「いや、よくやった!」と、聞き覚えのある声が響いた。飛び出してきて「鎧の巨人」のもう片方の顎に雷槍を打ち込んだのは、ハンジだった。

 

ハンジ今だ、ミカサ!

 

ミカサは大きく開いた「鎧の巨人」の舌に降り立った。

 

ミカサ「ライナー、出て!」

 

口の奥に打ち込んだ雷槍に吹き飛ばされ、うなじからライナーが飛び出してきた。

 

勇者は誰だ?


ようやくアルミンを吹き飛ばしたベルトルトは、熱風が収まり開けてきた視界の中に、「エレン巨人」を見つけた。しかし、座りこんだまま動けないでいるとばかり思っていた「エレン巨人」は、硬質化された抜け殻だった──。

 

ベルトルト「これは? 硬質化?」

 

呆然と立ち尽くす「超大型巨人」のうなじをめがけてエレンが跳びあがる。

 

エレン取った!

 

エレンは「超大型巨人」のうなじからベルトルトを引っ張り出すことに成功した。つまりアルミンが熱風に耐えている間、ベルトルトの視界が悪くなった頃を見計らって「エレン巨人」は硬質化。エレンはすぐに巨人の身体を抜け出し、「超大型巨人」のうなじに襲い掛かったのだ。

 

操縦者のベルトルトを失った「超大型巨人」は、地響きを立てくずおれた。

 

手足がちぎれたベルトルトを引きずりながら、エレンはアルミンの言葉を思い返していた。

 

アルミン「ボクがエレンに嘘ついたことあった?」

 

エレン「くそ。分かってたはずなのに」

 

作戦を告げた後、目をそらして話すアルミンの嘘をエレンは見破っていた。

 

幼いころ、エレンがアルミンと友だちになった日。運河沿いの細い道でアルミンは泣いていた。

 

エレン「おまえ、何でやり返さないんだよ。やり返さないから舐められる。負けっぱなしでいいのかよ?」

 

アルミンボクは負けてないよ。ボクは逃げてない!

 

泣きながらアルミンは、そう言ったのだった。それが気に入ったから、だからエレンは友だちになった。

 

アルミンが目をそらしながら言った「大事には至らないあたりで切り上げるけど、後は任せたよ。ほ・・・ほら、ボクってそんな勇敢じゃないから」という言葉はエレンを心配させないための嘘だった。

 

エレン分かってた。おまえが誰よりも勇敢なことくらい

 

エレンの目の前には上半身が真っ黒に焼け焦げ、もはや誰かも判別つかない死体が横たわっていた。そこまでになるほどまで、アルミンは「超大型巨人」の熱風に耐えたのだ。

 

間違いなくアルミンは、勇者だった──。

 

ジークは取り逃がしたものの、終わってみれば大勝利といえそう!

 

「獣の巨人」の長いリーチから繰り出す投石攻撃で、ディルク、マレーネ、クラース班というベテラン調査兵を失い、リヴァイ一人に望みを託した全滅必至の特攻を仕掛けたエルヴィン。リヴァイと、奇跡的に生き残った一人の新兵以外を失った代償に、リヴァイはジークを討ち取る寸前まで追い込みました。

 

残念ながら止めは刺せず逃げられたものの、深手の傷を負わせたので、しばらくジークが巨人化するのは無理でしょう。ウォールマリア領内での戦果はまずまずといったところです。たとえ馬はいなくても、これならなんとか帰れそうです。

 

エレンを含む新兵6人だけで「超大型巨人」と「鎧の巨人」という2体の巨人を相手に戦ったシガンシナ区では、アルミンが立てた作戦でついに「超大型巨人」からベルトルトを引っ張り出しました。雷槍を使ったジャンの作戦と、絶望視されていたハンジの生還のおかげで「鎧の巨人」からライナーを出すことにも成功しました。

 

こちらは大勝利と言えるでしょう! しかしその代償は大きかった。エレンとミカサは幼馴染のアルミンを失ってしまったのですから──。

 

壮絶な戦いが繰り広げられた今回のウォールマリア奪還作戦。ベルトルトとライナーを捕えジークに瀕死の重傷を負わせたのだから、終わってみれば戦果はかなりいい。もちろんほとんどの調査兵を失うという膨大な犠牲者を出したわけですが・・・。かねてよりエルヴィンが伝えてあった通り、ハンジを次期団長に据え、調査兵団はこのままエレンの家の地下室に行けるのか、とりあえずベルトルトとライナーを安全な場所に監禁するのが先か。

 

「獣の巨人」はまだウォールマリア領内に潜伏しているのだから、「奪還」は達成できていません。ジークの身体が戻るまでの時間稼ぎの間に、何とか地下室にたどり着き、この世界の真実を解明したいものですね!

 

[char no=”1″ char=”あいびー”]あまりに大きい戦闘の代価に呆然とするエレン。次回「白夜」。犠牲を悼み、次につなげるための回となりそうです。[/char]

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