2019年1月~放送のアニメ「どろろ」。第2話「万代の巻」の詳細あらすじと見どころを紹介します。あわせて感想もどうぞ!【注意】完全ネタバレです!


第2話/「目が見えてるモンなら騙されて当然さ」百鬼丸には、どろろに見えないものが見えている。

炎
炎 / masahiko


「万代の巻」

bandai no maki

 

今回は「見えているもの」がテーマとなっています。どろろと百鬼丸の「見えているものの違い」に注目しましょう。

 

今回のテーマは「見えているもの」です

 

目も見えなければ声も聞こえない、話すこともできないようなのに、見事に化け物を退治した百鬼丸に、どろろは興味津々です。

 

百鬼丸が通せんぼをしたどろろを避けたり、木の実を取って食べたりするのを見て、「やっぱ見えてる、どう考えても見えてるって!」と、百鬼丸が見えていないふりをしてどろろを無視しているんじゃないかと疑っています。でも刀で刺して採った川魚を生で食べようとするのを見かねて、どろろが火を起こして魚を持たせると、百鬼丸の手つきはやっぱり見えてないようで・・・。

 

どろろは百鬼丸の腕を見込んで、お金になりそうな話を聞きつけてきました。さすが幼いのに一人で生きているどろろです。たくましいですね。

 

どろろ「この先の村にバケモンが出るらしいんだ。村に立ち寄った旅人とか、村の人が、ときどき行方知れずになっちゃうらしい。そいつをこないだみたいに退治して、礼金をもらうんだよ。人助けして、おいらたちも儲かる。な、いい考えだろ?」

 

その夜、村長の名代と名乗る男の家でたっぷり食事して上機嫌のどろろと百鬼丸の前に、顔の大きな化け物(金小僧)がチリン、チリンと鐘を鳴らしながらやってきます。驚きあせるどろろですが、百鬼丸は少しも反応しません。そのうち、化け物はどこかに行ってしまいました──。

 

翌朝、二人は村長の万代(ばんだい)を訪ねます。万代は美しい面差しの女性でした。どろろはぼぉっと見とれます。

 

万代「村人の話を聞いて、どうしてもお会いしなければと。とくに、そこのお方。もしやと思っておりましたが、やはり・・・」

 

なにやら、怪しげな発言ですね。いきなり百鬼丸は腕に仕込んだ剣を抜き万代に襲い掛かろうとし、騒ぎを聞きつけた村人たちに取り押さえられます。

 

どろろ「どういうことだよ。ゆんべのバケモンには指一本動かさねぇで、あんな優しそうな人にいきなり斬りかかろうとしてさ。わかったよ。あんた本当、見えてねぇ。何も見えてねぇんだよ!」

 

二人が放り込まれた土蔵には琵琶丸がいました。

 

琵琶丸「おまえさんにゃ、見覚えがある」

 

琵琶丸が百鬼丸にそういうのを聞いても、どろろには意味が分かりません。なにしろ、琵琶丸は目が見えないはずですから。

 

琵琶丸「あたしらには目開きには見えないものが見えたりするんでね。そっちの方がよっぽど確かだったりすることもあるのさ」

 

どろろ「何だよ、見えないものが見えるって?」

 

琵琶丸「たとえば、今あたしにゃおまえさんが、きれいな真っ白い炎に見える」

 

どろろ「炎?」

 

琵琶丸「言ってみりゃ魂さね。見てくれじゃぁない、中身が見えるのさ」

 

これまでも暗闇にぼぉっと浮かぶ赤や白の影のようなものが画面に映ることがありました。それが百鬼丸や琵琶丸の見ている世界なのです。重要なのはその色で、白い炎は自分に危害を加えない安全な色。だから百鬼丸は、自分にまとわりつくどろろを追い払おうとしなかったのです。

 

じつは原作漫画でも1969年版アニメでも、百鬼丸は普通に見えているように思えるし、話すことすらできます。心の目で見、テレパシーのような能力で会話ができるということになっているのですが・・・。2019年版の百鬼丸は、目も耳も口もほんとうに不自由です。視界だけは魂の炎がぼぉっと見えているようですが、百鬼丸の声をわたしたちはまだ一度も聞いていません。今回の演出の方がリアリティが増し、とても好感がもてます。面白さも増していると思います!

 

3人がいる土蔵に何かがやってきた気配を追って、井戸に飛び込む百鬼丸。琵琶丸とどろろも続きます。その先は万代の部屋の前に繋がっていました。

 

万代「あぁ、またわたしを斬りにいらしたのですか? このような病人をいったいなぜ?」

 

琵琶丸「無駄だよ。あたしらにゃ、おまえさんの中身しか見えないんだ」

 

どろろ「色は?」

 

琵琶丸「そうさね、今見えているのは、どす黒い血のような赤。最悪の色だ。わかってるだろうな、そんなヤツはバケモンなんてかわいいもんじゃない。鬼神だ」

 

万代は本当の化け物の姿を現し、百鬼丸は猛然と斬りかかります。が、そこに名代の男が現れ、またしても万代に加勢して逃がします。怪しいですね、この男。塀の外に逃げる万代。追う百鬼丸。

 

万代「間違いない、おまえは! よもや生きていようとは。アレが奪いそこなった。そのせいか? アレだけがおまえを取れなかった。残りを取り戻す気が? おもしろい、できるものなら──」

 

万代はいろいろ話しかけますが、もちろん百鬼丸には聞こえていません。万代の話が終わらない内にさっさと斬りかかり倒してしまいます。鬼神の万代を倒したことで、今度は身体全体に何かの変化が現れたようですが──それが何か、今は分かりません。

 

百鬼丸が斬るのは赤色の炎をもつ、危険な化け物だけ

化け物の万代をかばった名代の男にどろろは憤慨します。化け物を倒してほしかったのじゃないのか? と。そこにまたチリン、チリンと手にもつ鐘を鳴らしながら金小僧が現れ、名代の男は顔色を変えて怖がります。

 

名代の男「止めてくれ! あの音を!」

 

この村は土地がやせていてほとんど収入もなく、しかも万代が住みついて村人を食べてしまう。困り果てた名代の男(おそらくもともと、この男が村長だったのでしょう)は旅人を万代に食べさせ、旅人のもっていた金品を奪って成り立っているのがこの村の正体だったのです。

 

金小僧は最初に万代に食べさせたお遍路が姿を変えた化け物で、チリン、チリンと鐘を鳴らしながら辺りをさまよっているのです。良心の呵責に耐えられない名代の男が倒してほしかった化け物は万代ではなく、じつはこちらの金小僧のほうだったのです。化け物の姿をしているとはいえ、金小僧の魂の炎は白っぽい黄色。害を加える色ではないので、百鬼丸は反応しなかったということだったのです。目が見えないので、惑わされなかったのですね。

 

漂泊の琵琶法師・琵琶丸は、生まれたばかりの赤ん坊だった百鬼丸が舟に乗せられ流れていくところを目撃しています。もちろん「目撃」といっても、見えるのは魂の炎の色です。百鬼丸の魂の色は芯が明るい緑色で、その周りを血のように赤い炎が覆っています。明るい緑色は何の色でしょう? もしかしたら、百鬼丸の身代わりにはじけ飛んだ菩薩の加護を表す色なのかもしれませんね。

 

琵琶丸は百鬼丸の魂の色を「因果な色だねぇ」と言いました。彼は、百鬼丸が背負った因果をなんとなく理解しているようです。

 

見えてなかったのは自分の方だったと、どろろは百鬼丸に謝ります。そこで琵琶丸は一言。

 

琵琶丸「目が見えてる者なら、騙されて当然さ」

 

人はかなりの部分を視界に頼って生きています。目が見えるということは、見かけに騙されやすいということでもあります。

 

[char no=”1″ char=”あいびー”]今は迷うことなく鬼神すら一刀両断できる百鬼丸ですが、いずれ目が見えるようになるとどうなるのか? この先が少し心配になってきました・・・。[/char]

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