2019年1月~放送のアニメ「約束のネバーランド」。第4話あらすじと見どころを紹介します。あわせて感想もどうぞ!【注意】完全ネタバレです!



第4話/ノーマンのスパイあぶり出し作戦



EPISODE.04「291045」

 

まず最初は、グレイスフィールド・ハウスの二人の大人、イザベラ・ママとシスター・クローネの関係からです。収穫を目撃した子どもを特定し、それを隠しているイザベラを上層部に告発することで、イザベラを失脚させようともくろむシスター・クローネ。クローネは、グレイスフィールド・ハウスのママの後釜の座を狙っているのです。

 

対するイザベラはどうやらクローネが一癖あると知っているようで、がっつりマウンティングしています

 

イザベラは子どもたちの「監視役のお手伝い」が欲しかっただけで、クローネを呼び寄せたわけではなかったのですね。上層部に「誰か一人」送ってくれるようお願いしたら、たまたまクローネが送りこまれてきたと、そういうことのようです。

 

イザベラ「ここでの暮らしはどうかしら?」

クローネ「はい。素晴らしいハウスですわ。子どもたちもみんな優秀でいい子で」

イザベラ「そう。あなたも最近は言いつけを守っていい子にしているわね」

クローネ「ぁ・・・はい」

イザベラ「子どもたちと打ち解けようとしたり、全力で鬼ごっこしたり。おてんばだったから心配したけれど、大丈夫みたいね。あなたは保険。より確実に商品を守るために、念のため呼び寄せた保険にすぎないの。だからあなたは、誰が秘密を知っているのか知らなくていいし、従順なふりして立派に働いて、わたしの弱みを握っているのだと、高笑いしていればいいのよ

クローネ「そんなことは・・・」

イザベラ「あなたはわたしの駒である以外、すべきことは何もないでしょ? いい子にしていたら、わたしは必ずあなたをママにしてあげる。保障するわ。あなたは賢い子。今後は道を誤らないでね

 

最近は言いつけを守っていい子にしているわね」──つまり、以前は言いつけを守らない悪い子だったわねという意味ですね。最後にママはもう一度警告を繰り返しています。「今後は道を誤らないでね」──これまでは道を誤っていたけれど──って意味ですね。冷や汗もののクローネにマウンティングして「すべてお見通しだから、ばかなことを考えるのはよしなさい」って警告しています。

 

しょんぼりと自室にもどるクローネですが、やはりイザベラの言うとおり「おてんば」なんでしょう。赤ちゃん人形の首をもいで足で踏みつけ、怒りを爆発させます。

 

クローネ「あのアマぁ~~~~! 今に見てろ。おまえを引きずり落としてやる! そうしたら、わたしがママよ!」

 

凝りませんねぇ。イザベラは「あなたの目論見はすべてお見通しよ」と警告しているのにね。どうしてイザベラがそこまで自分の動向を詳しく知っているのかまでは、考えが回らなかったのでしょう。イザベラは内通者からクローネの動向を逐一、報告を受けているのでしょう。そうとは知らないクローネは、イザベラを告発する気まんまんです。

 

ドンとギルダを仲間に!

 

一方、これまで一人一人がバラバラに逃げていた鬼ごっこを、チーム戦にしようとノーマンは提案します。より本番に近い形でチームを組んで逃げるように訓練するのです。さらにチームリーダーとして、あと二人、10歳のドンとギルダを仲間に引き入れようとノーマンは言います。

 

レイ「もし二人がママの情報源だったら?」

ノーマン「問題ない。情報源のあぶり出しと二人を引き入れること。この二つは同時にできる。既に網も張った」

 

前回の最後で、どうやら子どもたちの中に内通者がいるらしいと踏んだノーマンは、内通者のあぶり出しのための罠を張っているようです。ノーマンはとても頭が良くて明るいけれど、ただただ善良なエマと違うのがこの「人を疑うことができる」点です。

 

爽やかな笑顔で「既に罠も張った」なんて言われると、第2話のラストで「幸いぼくはやろうと決めてできなかったことは今まで一度もないんだよ」とレイに話したときのノーマンに感じた、ちょっと背筋が寒くなるかんじを思いだします。

 

エマ班、ノーマン班、レイ班に分かれたグループ鬼ごっこで遊ぶ子供たち。隊長の指示に従って動く鬼ごっこに、子どもたちは目キラキラさせています。

 

フィル「楽しかったー!」

エマ「フィルは逃げるの上手だったねー」

ドン「これ面白ぇよ。次はオレが隊長な!」

 

小休憩の間、急にレイは「フィルのスコアいくつだっけ?」と言い出します。まだ4歳のフィルですが、テストのスコアは高く、いつもエマとノーマンを探しているとレイは言います。もしかしたらフィルが内通者じゃないか──と、レイは示唆しているのですね。

 

エマ「うわぁ~やめてよ。やっぱ疑うのなんて嫌だよ~!」

レイ「アホ! もっと疑え! 嫌でも、とことん! 生きるか、死ぬかだろ

 

エマを一喝するレイを黙ってみているノーマン。ノーマンは二人とまったく別のことを考えているようです。ノーマンはさりげなく「脱獄決行は10日後の11月8日にしよう」と言い出します。冬になる前に逃げたいというのですね。どうやらこの世界には四季があるようです。温帯地域なんでしょうね。忙しくなりそうです!

 

 

その夜、図書室にドンとギルダを呼び出した3人は、これまでのことを話します。二人を仲間に引き入れるための話し合いですね。

 

ドン「え? 人身売買?」

エマ「うん。今までの兄弟、みんな悪い人に売られてたの・・・」

 

じつはドンとコニーはとても仲が良かったので、エマは微妙に嘘をついたのですね。それを聞いたドンは笑い出してしまいます。「オチはなに? これ何の遊び?」と、まったく信じてくれません。

 

ドンと違ってギルダの方は、すんなりエマの言葉を信じます。ギルダはエマと同じ部屋なので、コニーが出て行った後からエマの様子がおかしいことに気が付いていたのです。何度もエマに話そうとしたけれど、エマの真剣な様子にどんどん何も聞けなくなってしまったと泣きます。

 

ドン「コニーは無事なんだよな?」

ノーマン「分からない」

 

ここにきて、ドンはようやく本当かもしれないと思い始めます。証拠としてノーマンは、子どもたちのスコアを表にしたものを見せます。「子どもたちは6歳以降、スコアの低い順に里子に出されている」と説明するとドンとギルダもその不自然さに目を見張ります。

 

エマ「ドン、ギルダ。ここから逃げてコニーたちを助けに行こう。全員で一緒にここから逃げよう! 助けて!」

 

ドンとギルダはそろって頷きます。話の後、廊下に出たレイはノーマンに噛みつきます。ドンとギルダにウソを言ったことをなじっているのです。「なにが分からないだっ!」てね。でもよく思うんですけど、この子たち、秘密の話をどこでもガンガン喋りますよね。すぐそこにママがいるっていうのに。シスター・クローネもいるっていうのに。もうちょっと声抑えようよ~(涙)。

 

ノーマン「二人がスパイだって線もぬぐえない。ついでに罠も仕掛ける」

レイ「罠・・・」

ノーマン「ロープの隠し場所を二人に教える。ドンにはボクのベッドの裏、ギルダには二階トイレの天井裏って教えるんだ。誰がどう動くか、ママにどう漏れるか、それでたどれる」

レイ「ロープは、二人がスパイじゃなかった場合、実物がなきゃこじれるぜ」

ノーマン「ちゃんと用意してあるよ」

レイ「準備万端ってわけか」

ノーマン「言っただろう? 裏をかかなきゃって」

 

さてさて。ノーマンの罠にかかるスパイは誰でしょう?

 

その夜ベッドを抜けだしたギルダは、シスター・クローネの部屋に向かいます。

 

同じころ、イザベラの部屋のドアの下からメモが差し入れられます。そのメモには「ROPE NORMAN BED」と。これ、ギルダがメモを入れたってこと? ってことは、ギルダがスパイ確定? ──いやいや、さっきのノーマンの話によると、ギルダには「二階のトイレの天井裏」と伝えてあるはず。「ノーマンのベッド」とメモにあることからすると、やっぱりドンがスパイ?

 

シスター・クローネの部屋に入ったギルダをエマがつけています。ドア越しに聞き耳を立てると──。

 

ギルダ「悩み事はありません。心配して何度も声をかけてくださって、ありがとうございました」

クローネ「そうよぉ、心配してるの」

ギルダ「でももう大丈夫です。なので放っておいてください。失礼します」

クローネ「そう。エマがすべて話してくれたのね。ギルダ、あなたぜーんぶ知ってしまったのね。残念よーギルダ、あなたとはお友だちになれると思っていたのに。他に誰が知っているの? ノーマン、レイ、あとは? あなただけ見逃してあげるから仲良くしましょうよ

ギルダ「やめてください。なんの話かわかりません。エマとは喧嘩してただけ。でももう仲直りできたから大丈夫なんです!」

クローネ「そう、じゃぁわたしの勘違いね、ごめんなさい。エマの嘘つきと思ったら、またわたしの元へおいでなさい

 

二人の会話は、ドアの前にいるエマに筒抜けです。どうやらギルダはスパイじゃなさそうです。よかったー! そういえば、部屋の中にいるからって、みんなけっこう大声で話しているんですよね。もうちょっと声潜めましょうよ~!

 

ノーマンのスパイあぶり出し作戦開始!

 

エマから、ギルダは潔白だと聞いたノーマンとレイ。それじゃやっぱりスパイはドン? その夜、ノーマンはエマに訊きます。

 

ノーマン「エマの考えを聴きたいんだ。もし、望んで鬼の手先になっている子がいて、スパイをすることでその命を保障されているとしたら」

エマ「スパイをすれば、出荷されずに済むっていうこと?」

ノーマン「あぁ。エマはその子を置いてく? 連れていく?」

エマ「うーん。連れてく!」

ノーマン「たとえ相手が望まなくても?」

エマ「うん、引っ張ってく。だって、わたしたちが逃げたらその子の命が保障されるとは限らないもの。それにね、やっぱりわたしは信じたい。ギルダとのことで改めて思ったんだ。レイには疑えって言われたけど、たとえ鬼の手先の内通者でも、兄弟に悪い子はいないと思う。一緒に育った家族だもん! 邪魔されても裏切られても甘いって言われても、わたしはその子を信じたい

ノーマン「うん、エマならそう言うよね!」

 

もうね。相変わらずのエマですが、ここまでくるともう逆にすがすがしいというか。ノーマンも、自分たちが逃げたらその子の命が保障されるとは限らないってとこまでは考えられていなかったのか、エマのその言葉にハッとした様子です。エマの言葉で、ノーマンの方針が決まりました。

 

さて、隠したロープはどうなったでしょう? ノーマンとレイは、二階のトイレの天井裏を探します。そこにはちゃんとロープがありました。やはりギルダは白でした。お互いに頷き合うノーマンとレイ。

 

次に探したのはノーマンのベッドです。そこにあるはずのロープはなくなっていました・・・。

 

レイ「じゃ、ドンで決まりだな」

ノーマン「うん──内通者は君だったんだね、レイ!

 

え、え、え? これって──。レイに言ったロープの隠し場所「ドンにはボクのベッドの裏、ギルダには二階のトイレの天井裏と教えた」っていうのが、そもそも嘘だったってことですね! 可愛い顔してやりますノーマン。レイを仲間に引き入れようと言い出した張本人のノーマン自身がレイを疑っていたのです。

 

「じゃ、ドンで決まりだな」と言った後、微妙にレイの目が泳いでいたのは、そういうことだったんですねー! レイは内通者をドンになすりつけようと画策してたんですね・・・。

 

[char no=”1″ char=”あいびー”]うわぁ~! 最年長の11歳で、知恵者と誉れ高いレイが! こともあろうにママへの内通者でした。レイけっこう好きなのに、どうしてー? 脱出まで時間がないのに、これどうなっちゃうのー?[/char]

第4話でわかったこと

1、イザベラはクローネの企みを見抜いている。

2、クローネはまだイザベラを追い落とそうとたくらんでいる。

3、内通者はレイだった!

 

キャラクター紹介/クローネ

 

収穫を観た子どもがいることを知ったイザベラが呼び寄せた監視役。いつかママになりたいという野心があり、子どもに収穫を知られたというイザベラのミスをネタに、イザベラを失脚させようと目論んでいます。

 

クネクネ奇妙な動きをしたり、赤ちゃん人形に話しかけたかと思うと、首をむしり取るなど残虐な行動にでたり──。さらに話し方もオーバーな感じで。いろいろ気持ち悪いかんじの大人です

 

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