「ついにシガンシナ区奪還作戦が開始!」。TVアニメ「進撃の巨人」シーズン3、第2クール第50話「はじまりの街」の感想と考察を、詳細あらすじとともにお届けします。圧倒的な力をもつ巨人と人類の果てしない戦いを描いた人気アニメ「進撃の巨人」。【注意】完全ネタバレです!



第50話/100年の平和が破られすべてが始まったエレンたちの故郷で、獣の巨人率いる巨人たちとの総力戦が開幕!

▲最初に壁が破られたシガンシナ区 出展/TVアニメ「進撃の巨人」公式

 

#50

「はじまりの街」

 

今から5年前。突如出現した「超大型巨人」および「鎧の巨人」によりシガンシナ区と外を隔てる外門と、シガンシナ区からウォールマリア内に通じる内門が破られました。これにより人類の活動領域は、2番目の壁・ウォールローゼまで後退。

 

ウォールマリア領内からウォールローゼ領内に逃げ込んだ人々は、意気消沈していました。ウォールマリアからの難民は、ウォールローゼ領民のハッキリ重荷だったからです。住む場所もなく、食糧の備蓄を減らすだけの存在。彼らはすっかり生きる気力をなくしていたのです。

 

ウォールマリアからの難民にとって、今や調査兵団は希望の星です。ウォールマリア領に戻ることができれば、また以前のように畑を耕し自分たちの食料を生産することができ、元の住居に戻ることができ、さらに街を修復し復興に着手することができる。そんな望みをもつ難民たちからの熱狂的な歓声に送られて、エルヴィン団長以下、調査兵団の面々は、ウォールマリアとシガンシナ区に開いた二つの穴をふさぎ、領地を巨人から奪還する作戦に出発しました。

 

今回の見どころは「アルミンの活躍」です!

 

月の光すらない新月の夜を選んで、調査兵団は闇夜を進みます。通常、巨人は夜に活動しない。そう思われてきたのに、夜に巨人の襲撃を受けたことがあったので、念のため新月の夜を選んだのです。月の光は太陽光の反射だから、その微量の太陽光に反応するタイプの巨人がいるのかもしれない──そう、ハンジ分隊長は考えたのです。

 

エレン「震えが? なんだ、なにがそんなに怖いんだ。くそ。こんな調子でウォールマリア奪還に失敗したらどうなる。どれだけの人が失望すると思う。また次の機会なんてもんが、あると思うか? やっぱり、オレじゃダメなのか? こんなヤツが、どうやって人類を救うっていうんだよ」

 

夜陰を進むエレンは、プレッシャーに押しつぶされそうです。隣を歩くアルミンは、エレンに話しかけます。アルミンも緊張で手が震えてしまっています。アルミンは巨人が怖いと言います。

 

アルミン「ボクなんか、初めて巨人と対峙したとき、まったく動けなくなったんだ。でもそんなボクを、君は巨人の口から出してくれたんだ。なんで君は、あんなことができたの?」

 

エレン「思いだしたんだ。おまえがオレに本を見せたときのこと。それまで壁の外のことなんて、考えたこともなかったんだ。毎日、空か雲を見て過ごしてたっけ。あのとき、おまえの話を聞いて、おまえの目を見るまでは。おまえは楽しそうに夢を見てるのに、オレにはなにもなかった。そこで初めて知ったんだ。オレは不自由なんだって。広い世界の小さな籠で、わけのわかんない奴から自由を奪われている。それが分かったとき、許せないと思った。なんでか知らねぇけど、オレは自由を取り返すためなら、そう、力が湧いてくるんだ──ありがとな、もう大丈夫だ。たぶん、来年の今頃、オレたちは海を見ているよ

 

一生かかっても取りつくせないほどの塩を含んだ湖。アルミンが本でその存在を知り、自分の目で見てみたいと願った外の世界。外の世界を見たいという素朴なアルミンの想いが、ここまでエレンを突き動かしてきた原動力だったんですね。アルミンが話しかけてくれたことで原点を思いだしたエレンは、落ち着きを取り戻しました。

 

そういえばシーズン3のタイトルバックは光る海です。いつかエレンたちは、ほんとうに海を目にする日がくるんでしょうか?

 

夜が明け、ついにエレンたち調査兵団はシガンシナ区に到着。

 

エルヴィン「塞ぐべき門は二つ。内門と外門だ。これによってシガンシナ区を独立させ、中に残った巨人をせん滅する。我々の動きを知れば、敵はエレンを狙ってくるだろう。ここにいるのはフードで顔を隠した総員100名の兵士。誰がエレンか分かったときは既に、外門を塞いだ後だ」

 

エルヴィンの号令を合図に馬上から立体軌道に移った調査兵団の面々は、壁の上に降り立ち、そのまま外門を目指します。みんなが外門に向かって走る中、アルミンは壁の上にある焼け焦げに目を留めます。そして、それがベルトルトとライナーの痕跡と確信します。

 

どこにも巨人の姿がないことを不審に思いながらも、作戦続行に支障なしと判断したハンジ分隊長は、作戦続行を知らせる緑の信煙弾を打ち上げます。

 

立体軌道で空を飛び、壁を走り、速攻でシガンシナ区と外をつなぐ外門にたどり着いたエレンは高く跳びあがり自分の手に歯を立てます。

 

エレン「オレにはできる。いや、オレたちならできる! なぜならオレたちは、生まれたときからみんな特別で、自由だからだ!」

 

その瞬間に金色の稲妻が走り、エレンは巨人化。練習を重ねてきた硬質化の力を発揮して、巨人の身体で外門を塞ぐと同時に巨人から離脱。無事、外門を塞ぐことに成功しました。よし、この調子で次は内門です。

 

アルミン分隊長(仮)の着目点が秀逸!

 

エレンやミカサたちと別行動を取っていたアルミンは、報告のためエルヴィン団長に声をかけます。

 

アルミン「調べてきました。やはり何者かが野営していたもようです。ポットは冷めきって、地面に道具が散乱していました。紅茶のようなものを飲んでいたようです。それと、黒い液体を注いだ跡があるカップが3つ。少なくとも、3人が壁の上にいたようです」

 

シガンシナ区に到着してすぐに壁の上に焼け焦げを見つけていたアルミンは、それをエルヴィン団長に報告、団長の命を受けて痕跡を詳しく調査しに行っていたようです。カップが3つということは、ベルトルトとライナー、そしてもう一人いたということ。やはり・・・ボス格らしいあの「獣の巨人」の中の人でしょうか?

 

エルヴィン「鉄製のポットが冷めきっていたのか。それはおかしい。我々は馬と立体軌道を駆使して、全力でここに到達した。ここから我々の接近に音や目視で気づいたのなら、早くて2分前が限度のはず。使用直後のポットが2分で冷めるはずがない。おそらく5分か、それ以上前に我々の接近を知り、それに備える時間も十分にあったというわけだ

 

アルミン「壁の上にいた3人以外の斥候が存在した・・・いや、もっと大勢の敵が潜んでいると想定すべきで・・・」

 

エルヴィン今は敵の位置の特定を第一とする。アルベルト、君はその頭で、何度も我々を窮地から救い出してくれた。まさに今、その力が必要なときだ。必要な数の兵を動かし、内門周辺に敵が潜んでいないか探り出してくれ。──これより、アルミン・アルベルトの指示に従い、捜索を続行せよ!

 

エレンが巨人化する能力をもつとして迫害されようとしたとき、実験材料として捕えていた巨人を殺した犯人を捜していたとき、どちらもアルミンの機転でエレンは窮地を逃れたし巨人殺しの犯人はアニだと特定された。もっと以前、補給所が巨人に占拠されたときにうまく巨人のエレンを誘導してみんなを救ったのもアルミンでした。そんなアルミンの頭脳を、ついにエルヴィンが頼りにするようになったのです!

 

臨時の分隊長を任されたアルミンは、15名ほどの兵を率いて敵を捜索します。しかしどこにもその影は発見できず、アルミンは頭を抱えます。

 

アルミン「敵はいつも、予想外の方法でボクらを攻めてくる。ボクらがいつも不利なのは、いつだってボクらが巨人を知らないからだ!」

 

そこでアルミンは、この壁の中に巨人がいることを思いだします。配下の兵士を呼び戻したアルミンは、この壁の中のどこかに人が隠れていられる空間があるはずだから、それを探すよう言います。しかし一人の兵士からなぜそう思ったのかと問われ「勘です──」と。兵士たちはざわつきます。が、それを聞きつけたエルヴィン団長はすぐに赤の信煙弾を打ち上げます。作戦中止の合図です。

 

エルヴィン「ときに厳格に、ときに柔軟に。兵士の原理・原則にのっとり、最善を尽くせ。指揮系統を遵守せよ。我々は勝利するために、ここに来たのだ」

 

アルミン再び二手に分かれ、壁面の調査を! 扉の上部から入念に、捜索開始!」

 

いちいち恰好いいエルヴィンです! エルヴィン団長の後押しを力に、アルミンは今度は自信をもって兵士たちに命じます。「了解!」と応じて散らばった兵士たちは、立体軌道装置で壁の上部からぶら下がり、両手の剣で壁を叩きながら下に降りていきます。どこかにあるかも知れない壁の空洞を、音の反響で見つけ出そうというのです。

 

兵士「ここだ、ここに空洞があるぞ!」

 

一人の兵士が鈍い音の反響に信煙弾を上げて叫ぶと、中にいたライナーが塞いでいた蓋を開け兵士を倒します。「ライナー!」とアルミンが叫んだときには、既にリヴァイが猛然とライナーに襲い掛かっていました。さすが素早い! リヴァイの剣はライナーの首を突き刺したものの、あと一歩その命を絶つことはできず、傷を受けたライナーは壁から落ちると同時に鎧の巨人に巨人化します! 悔しがるリヴァイ。

 

エルヴィン「周囲を見渡せ! 他の敵を補足し──」

 

エルヴィンがそう叫んだとき、背後にひときわ大きな金色の稲妻が走ります。巨人化の光です。その光は一つで終わらず、つぎつぎライン上に連鎖して──。振り向いたエルヴィンの目に映ったのは、「獣の巨人」を筆頭にずらりと並んだ無数の巨人たちの姿でした。

 

 

「獣の巨人」は手近な大岩を手に取り、ふりかぶって投げつけます。

 

エルヴィン「投石来るぞー。伏せろー!」

 

「獣の巨人」が投げた岩は内門に着弾。馬が通れないていどに門の下半分を塞ぎました。

 

エルヴィン「まず馬を狙い、包囲する。我々の退路を断ち、ここでせん滅するために。我々は互いに望んでいる。ここで決着をつけようと。人類と巨人の、どちらが生き残り、どちらが死ぬか!

 

相変わらずエルヴィン団長かっこいい! 片腕を巨人の口に食われながら「進めぇー!」って鬼の形相だったり、自分の命を賭してクーデターを成し遂げたり、満身創痍なのに最終作戦の指揮は自分が執るとリヴァイをはねのけたり。この頭脳と行動力、指導力、そしてずば抜けたカリスマ性はすさまじいものがあります。

 

あいびー

巨人化する能力をもてば体はほぼ不死身になる。巨人化する注射を託されたリヴァイは、この注射を誰に使うか・・・やはりこのずば抜けた才能の持ち主に使うんじゃないでしょうか? かつてリヴァイ自身が言った通り「それが人類にとって一番いい選択で、巨人にとって最悪の選択だ」と思うよ、ウン。

次回、総力戦必至!

 

まずシガンシナ区の外門を塞ぎ、これ以上外から巨人が入ってこられないようにし、続いて内門も塞いで、ウォールマリア内からの巨人も入ってこれないようにするというのが、もともとエルヴィンの作戦でした。こうしてシガンシナ区を他と行き来できない状態にしてから、中に残った巨人をせん滅しようというのです。

 

これに対してベルトルト、ライナー、「獣の巨人」を筆頭にする敵勢力は、エレンを食べてエレンがもつ「座標」の力を奪取しようと狙っています。敵がどう動くかは、エルヴィンにも予測できていませんでした。

 

しかし、結果的に敵はエルヴィンと同じ作戦に出ました。シガンシナ区に調査兵団を足止めし、そこで調査兵団をせん滅しようと目論んでいるようです。こうなれば全面衝突しかありません! 次回の予告タイトルは「雷槍」。凄まじい総力戦が待ち構えていそうです!

 

新OP「憧憬と屍の道」Linked Horizon

 

シーズン3第2クールのオープニング曲はLinked Horizonの「憧憬と屍の道」です。

 

最初に聴いたとき「あれっ?!」と、思いましたよね? だって冒頭いきなり「紅蓮の弓矢」のイントロそっくりだし! その後もちょくちょく、これまでの「進撃の巨人」の楽曲を彷彿とさせる歌詞が聞こえてきます。しかも曲の背景動画も、これまでの歩みを振り返るようなつくり。

 

楽曲の背景動画って、けっこうネタバレ的な内容を含んでいることが多いんですが、今回のシーズン3第2クールは、いわばこれまでを締めくくる形になるのは間違いなさそうです! 一方的に巨人に蹂躙されるだけだった人類が、調査兵団とエレンを中心に巨人とこの世界の真実に迫っていったこれまでのストーリーにいったんケリをつけて、さらにその後を見据える。今回はそんなクールとなりそうですね。

 

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