「瀕死のライナーを見て、ついにベルトルトが変革した!」。TVアニメ「進撃の巨人」シーズン3、第2クール第52話「光臨」の感想と考察を、詳細あらすじとともにお届けします。圧倒的な力をもつ巨人と人類の果てしない戦いを描いた人気アニメ「進撃の巨人」。【注意】完全ネタバレです!



第52話/「ベルトルト、話をしよう!」「話をしたら、全員、死んでくれるか?」──絶句すぎて、逆に笑える会話。

▲巨人化能力をもつ二人、ライナーとベルトルト 出展/TVアニメ「進撃の巨人」公式

 

#52

「光臨」

 

今から数か月前。エレンがその巨人化能力を使い、大岩を担ぎ上げトロスト区に開けられた穴を塞ごうとしているときのこと。本編では第13話で語られた同じ物語が、今度は巨人側の二人、ライナーとベルトルトを中心に語られます。

 

ベルトルト「あれで穴を塞ぐなんて、無茶な作戦だ。エレンが食われるかも知れない。もしそうなれば、何も分からないままだ」

 

ライナー「あぁ。いざとなったらオレの巨人で何とかするしかなさそうだ」

 

ベルトルト「でも、作戦が成功したら、せっかく開けた穴が塞がれてしまう」

 

ライナー「構わねぇさ。この5年間、ずっと探してた手掛かりをようやく見つけたんだ」

 

エレンが必死で大岩を運んでいる様子を屋根の上から見ているライナーとベルトルト。彼らはまだ訓練兵の制服を着ています。この二人の会話から察するに、どうやら巨人側もエレンの家の地下室にあるグリシャ・イェーガーが残したものを入手したがっていますね。

 

巨人化したエレンは、まだ意識を上手く保てない。それでも必死で大岩を担ぎ上げ、一歩、また一歩と壁に開けられた穴に向かっている。周りには何体もの巨人がうろつき、いつ「エレン巨人」がヤツらに襲われてもおかしくない状況です。それをベルトルトは心配しています。それに対してライナーは「いざとなったらオレの巨人で何とかするしかなさそうだ」とまで言っていて──。

 

これは面白いですね。もし「エレン巨人」が他の巨人に襲われたら、ライナーの「鎧の巨人」が現れ「エレン巨人」を助けたかも知れないということ。そうするとまたエレンは「鎧の巨人」の仲間じゃないかと疑われそうだし、「鎧の巨人」の行動からエルヴィンは、今以上の何かを推測したかも知れません。実際は「鎧の巨人」がここに姿を現すことはなかったわけだけれど、そうなる可能性を考えると、いろいろその後の展開が変わってくるのが分かり興味深いです!

 

マルコの死の真相

▲大岩を運ぶ「エレン巨人」第13話「原初的欲求」 出展/TVアニメ「進撃の巨人」公式

 

すっかり巨人側に立った話をしている二人に背後から声がかかる。

 

マルコ「おい、二人とも。いったい、何の話をしているんだ」

 

ギョッと振り返った先には、同じ104期生のマルコが立っていた。

 

マルコ「オレの巨人って何だよ、ライナー。せっかく開けた穴って言ったのか? ベルトルト」

 

ライナー「マルコ、今の話は冗談だ」

 

マルコ「気は確かか? 君らしくないな、作戦に集中しろよ。見ろ、巨人が迫ってる、行くぞ!」

 

苦し紛れのライナーの言い訳を受け、マルコはごくさりげなくその場を離れた。しかしマルコには二人の会話が冗談だったとは思えなかった。エレンが巨人化できるなら、他にも巨人化できる人間がいてもおかしくないと冷静に推測する。

 

マルコはこの状況を冷静に判断できる。そう、マルコは104期生でもかなり優秀なのだ。それもあって、ライナーの方も冗談だという言い訳がマルコに通用するとは思っていなかった。すぐにマルコを追い、背後から襲いかかる。

 

マルコ「ライナー、何を。ライナー、冗談なんだろ」

 

ライナー「いいや、マルコ。おまえは察しがいいからダメなんだよ」

 

そこに、ライナーがマルコの腕を後ろにねじり上げている目の前に降り立ったのがアニだった。マルコはアニに助けを求めるが・・・残念ながら、アニは巨人側。ライナーとベルトルトの味方だ。ライナーはアニに、マルコの立体軌道装置を外せと命じる。「何でアタシが」と、嫌がるアニ。

 

ライナー「おまえ、さっきコニーを命張って助けてたよな。なぜあそこで、そんな危険を犯した。この悪の民族に情が移っちまったからか? 違うってんなら、今ここで証明してみせろよ! おまえと、おまえの帰りを待つ父親が、汚れた民族と違うっていうんなら、今すぐ証明しろ!」

 

ライナーの言葉を受け、意を決したアニはマルコの立体軌道装置を外す。マルコの背後から巨人が近づいてくる。急いでライナー、ベルトルト、アニの3人はその場を離れる。マルコの最後の言葉が聞こえてきて、3人は思わず振り返った。

 

マルコ「待ってくれ。何だよ、何でそんなに急ぐんだよ。まだちゃんと、話し合ってないじゃないかー!

 

悪の民族」とはまた・・・。壁の中にいる人類は、ライナーたちとは違うと言いたいようですが、今のところ意味が分かりませんね。立体軌道装置を外され屋根の上に放置されたマルコは・・・。

 

マルコの言う通り、話し合いが成立するなら、話し合いで解決した方がいい。けれど、今までの彼らの様子からすると、巨人サイドに話し合いの余地はなさそうに見えますが・・・。

 

今回の見どころは「ベルトルトの変革」です!

 

ときは変わり、ウォールマリアの上ではライナーとベルトルト、そして「獣の巨人」の中の人「ジーク戦士長」の3人が紅茶のようなものを飲んでいる。もちろん話の主導権は「ジーク戦士長」が握っている。

 

ジーク「じゃぁ、しっかりしようよ。目標は一つだろ。座標を奪還し、この呪われた歴史に終止符を打つ。もう、終わらせよう。終わりにしたいんだよ。オレたちで」

 

肝の座ったライナーと違い、いつもどこか冷酷になりきれないベルトルト。ベルトルトは敵に捕まったアニを心配している。そして、自分たちの手でマルコを死に追いやったときのことを思いだしている。優しいところのあるベルトルトには、どちらも辛い現実だ。

 

しかしその現実にいつものように弱気になるのではなく「辛い現実を終わらせるためにも意を決しよう」とベルトルトは自らを鼓舞する。

 

ベルトルトこんな地獄は、もうボクたちだけで十分だ。もう、終わらせましょう!

 

そこに斥候の巨人がやってきて、調査兵団の接近を伝える。斥候の巨人とは、例の背中に箱を乗せた4足歩行の巨人だ。

 

ジーク「勇敢なる戦士たちよ。ここで決着をつけ、我々の使命を果たそうじゃないか」

 

3人は手にしたカップを打ち鳴らして決意の祝杯を挙げた。ジーク戦士長が去った後、そこにいた痕跡を消すためにポットやカップを壁の下に蹴落としてライナーとベルトルトは次の行動に移る。

 

壁の上を走りながら、ライナーはベルトルトに言う。

 

ライナー「ベルトルト、さんざん言ってきたことだが、オレとはこれから離れた位置につく。少しは自分で考えて行動しろよ。オレの指示ばっか仰ぐんじゃなくてな。ホントは誰よりも高い能力を持っているはずなのに、肝心なところは人任せだ。正直、今まで頼りにならなかったぜ

 

ここまで言われても、ベルトルトは「あぁ」としか答えられない。圧倒的にライナーの方が兄貴分なのだ。ライナーはシガンシナ区で巨人化し、ベルトルトはどこかに潜んでライナーからの合図を待つ。

 

アルミン対ベルトルト。最後の交渉は決裂した

▲「交渉術」はアルミンが得意とする戦術  出展/TVアニメ「進撃の巨人」公式

 

調査兵団の新兵器「雷槍」を「鎧の巨人」のうなじに打ち込み、ついに「鎧の巨人」を、「鎧の巨人」を操作するライナーを討ち取ったかに見えた調査兵団たちは歓喜の声を上げていた。

 

そんななか、アルミン一人だけは黙りこくっていた。ミカサに肩を叩かれアルミンは絞り出すように言う。

 

アルミン交渉・・・できる余地なんてなかった。なんせボクたちは、圧倒的に情報が不足している側だし。巨人化できる人間を捕まえて拘束できる力もない

 

同じ104期生として長く行動を共にしてきたライナーを、何の話し合いもできずに倒してしまったことをアルミンは悔やんでいた。交渉は、アルミンの最大の武器。ミカサほどの運動能力もなく、エレンほどの強靭な精神力もない、けれどアルミンの判断力と交渉力はいつも二人を助けてきた。その武器を使うことなく結果を出してしまったことをアルミンは悔やんでいたのだ。

 

そのとき、すっかり動きを止めていたライナーの「鎧の巨人」は、突然口を開け咆哮を上げた。それが合図だった。「獣の巨人」は、4足歩行の巨人の背にある樽を手に取ると、シガンシナ区目掛けて遠投した。その樽の中にベルトルトが潜んでいるのだ。

 

「鎧の巨人」にさらに雷槍を打ち込み止めをさすよう指示するハンジに、アルミンが待ったをかける。

 

アルミン「ダメです。ライナーから離れてください! 上です! 超大型が降ってきます。ここは丸ごと吹き飛びます!」

 

ハンジ「全員、鎧の巨人から離れろ。超大型巨人が落ちてくるぞ!」

 

ハンジの号令の下、全員が必死に鎧の巨人から距離を取ろうと立体軌道装置をふかした。超大型巨人が巨人化するときの、広範囲にわたる凄まじい熱波に巻き込まれればひとたまりもない!

 

一方樽の中のベルトルトは、樽に開けられた穴からがっくりうなだれているライナーの「鎧の巨人」を目視。自らが巨人化するのを後回しにして、樽を抜け出しライナーに飛びついた。頭から煙を上げているライナーだが、かろうじて心臓は動いていた。全身に意識を移すことに成功したのだとベルトルトは言う。「これは最後の手段だ」と。

 

ベルトルト「一つ、頼みがある。少しだけ身体を動かしてくれ。できなかったら、すまない、覚悟を決めてくれ」

 

「終わらせてくる」とライナーに告げてベルトルトは、ハンジたち調査兵団の方向に近づいていく。それを認めたハンジは指示を下す。

 

ハンジ「作戦は以下の通り。リヴァイ班はアルミン指揮の下、エレンを守れ。その他の者は全員で、目標2体を仕留めろ!」

 

アルミン「待ってください。これが最後の交渉のチャンスなんです!」

 

リヴァイ班を「エレン巨人」の元に残して猛然とベルトルトに向かうハンジをアルミンが止めた。アルミンは、今度こそベルトルトと話し合いをして、事態を好転させようと思っているのだ。

 

アルミン「ベルトルト、話をしよう!」

 

ベルトルト「話をしたら、全員、死んでくれるか? ボクたちの要求はわずか2つ。エレンの引き渡しと壁中人物の死滅!」

 

ベルトルトに取り付く島はなかった。

 

この後、アニの話題を持ち出してもベルトルトは揺るがず、アルミンの切っ先が震えているのに対してベルトルトの切っ先はピタリと止まっていた。さらに、背後から突然現れたミカサの剣もかわしたのだ。今のベルトルトは、もう以前のベルトルトではなかった。

 

ミカサの攻撃を逃れてベルトルトは「鎧の巨人」の方向に飛び去った。

 

アルミン「ベルトルトにその気(超大型巨人になる気)がないらしい。瀕死のライナーがむき出しのままじゃ、自分で止めを刺すことになるから。今ならライナーを人質にして、白刃戦に挑める」

 

ミカサ「そのはずなんだけど──。彼には何か考えがあるように見えた。というか、あれが本当にベルトルトなの? わたしには、まるで別人に見えた」

 

アルミン「ボクもだ」

 

どこか気が弱く、いつもライナーの指示を待って行動してきたベルトルト。「正直、今まで頼りにならなかったぜ」とまでライナーに言われて「あぁ」としか返せなかったベルトルト。今や瀕死の重傷を負ってしまったライナーを目前に、ついにベルトルトの意識が変革した!

 

「超大型巨人」光臨!

 

ベルトルトには分かっていた。なぜアルミンが急に話し合いを持ち掛けてきたのか。アルミンとベルトルトが話している間、その時間を利用して他の調査兵が瀕死のライナーの元に向かい止めを刺そうという魂胆だと。

 

アルミンと話すことで、自分の気もちが揺らがないことを確認したベルトルトはアルミンの元を離れ、ライナーの「鎧の巨人」がいる方向に向かう。

 

一方、一足早く「鎧の巨人」の元に到着した調査兵は、さっきまで地面に座り首を垂れていた「鎧の巨人」が、仰向けに寝そべっているのを見て驚いた。これではライナーに止めを刺すことができない。しかもこの態勢なら、ベルトルトが放つ巨人化の強烈な爆風を、「鎧の巨人」の身体が盾となりライナーを守ることができる。ベルトルトが言った「少しだけ身体を動かしてくれ」は、こういう意味たったのだ。

 

ベルトルト「きっと、どんな結果になっても、受け入れられる気がする。そうだ、誰も悪くない。ぜんぶ仕方なかった。だって世界は、こんなにも残酷じゃないか!」

 

ライナーの元に急行していたハンジは、頭上に高く跳びあがったベルトルトを見て焦りの表情を浮かべる。

 

ハンジ「跳びあがった。まさか! ──一旦、離れろ!」

 

そう叫んだときだった。閃光が走りまるで原爆が落ちたかのような強烈な衝撃が調査兵団を襲った。

 

「エレン巨人」の影に隠れ、かろうじてアルミン率いるリヴァイ班は全員が無事だった。しかし──。

 

ジャン「ミカサ、アルミン、無事か?」

 

ミカサ「大丈夫」

 

ジャン「ハンジ班は?」

 

アルミン「ベルトルトの近くにいた」

 

言葉なく見つめる先で、ベルトルトの「超大型巨人」が膝をついた形で起き上がった。「超大型巨人」はその態勢のまま、手あたり次第に燃え盛る家をすくっては空中に放り投げる。

 

ジャン「アルミン、どうする? このまま燃える家が降ってくるのを待つか?」

ミカサ「アルミン、わたしたちの指揮権は今あなたにある」

 

ミカサに促されてアルミンは「団長らと合流し指示を仰ごう」と答えるものの、すぐにジャンに突っ込まれる。

 

ジャン「いや、待てアルミン。ベルトルトを団長たちのいる壁に近づけるのはまずい。内門の建物まで燃やされたら、団長たちは獣の巨人と挟み撃ちにされちまう

 

──そうですね!

 

ウォールマリアの上にはエルヴィン団長。その下、ウォールマリア領内にはリヴァイ兵長らが馬を守っている。彼らを遠く取り囲んでいるのが「獣の巨人」を含めた大型の巨人の群れ。小型の巨人は、馬を守る調査兵団を襲っている。

 

ベルトルトの「超大型巨人」がウォールマリアの方向を襲えば、アルミン率いるリヴァイ班以外のすべての調査兵団員が巨人の挟み撃ちになる──。

 

アルミン「それじゃぁ、ベルトルトはここで倒さなくちゃいけないの? 今ここにいる、ボクたちだけの力で──」

 

とはいえ、ハンジ班が絶望となると、ここに残っているのは「エレン巨人」、アルミン、ミカサ、ジャン、コニー、サシャのわずか6人。しかも全員が104期生。──なんて心もとない──。

 

エルヴィン「さぁどうする、獣の巨人。すべては作戦通りか?」

 

すべての戦況を見渡せる壁の上に立つエルヴィンは、はるか彼方にいる「獣の巨人」に向かって呟いた。

 

現在公開可能な情報

黒い液体

巨人化能力者たちが野営の際に飲んでいた飲料とおぼしき液体。残留物から芳しい芳香が確認されている。詳細は不明だが、どうやら”外”にも紅茶のような嗜好品を喫する文化がある模様。

 

どんな魔法があれば、この戦局を有利に動かせる?

 

今回の主人公は「超大型巨人」に巨人化できるベルトルト。彼はもともと優しい性格で、兄貴肌のライナーとは対照的。仲間のアニの行方を心配し、秘密を守るために巨人に食わせたマルコに思いをはせる。けれど、この終局に至り、ようやくこの地獄のような現実を自分たちの手で終わらせようと決心します。もちろん勝者を譲る気はない。ベルトルトが組する巨人側が勝ち、壁の中の人類に絶滅してもらうつもりです。

 

力対力。

 

圧倒的な力をもつ巨人に、知力と組織力で対抗してきた調査兵団。

 

そこに、アルミンはもう一つの武器で対抗したいと考えています。それがアルミンが得意とする「交渉術」です。これが成功すれば、戦局は一気に変わる。けれど交渉しようにもアルミンは、人類は、巨人のことを知らなすぎる。これでは対等な交渉など難しい

 

とりあえず、アルミン以下リヴァイ班に課せられた使命は、超大型巨人をわずか6人で仕留めることのようです。そんな魔法のようなことができるんでしょうか? ミカサの剣も、アルミンの交渉術もとうてい役に立つとは思えない。どうするアルミン? そして、どうする壁の上のエルヴィン?

 

そしてハンジ班は──本当に全滅してしまったのでしょうか?

 

あいびー

しかし気になるのはエレンの家の地下室・・・。超大型巨人が出現したところにエレンの家があれば、すべてパァですよね?!

 

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