「圧倒的な力を見せつける獣の巨人と超大型巨人。強すぎる!」。TVアニメ「進撃の巨人」シーズン3、第2クール第53話「完全試合-パーフェクトゲーム-」の感想と考察を、詳細あらすじとともにお届けします。圧倒的な力をもつ巨人と人類の果てしない戦いを描いた人気アニメ「進撃の巨人」。【注意】完全ネタバレです!



第53話/「夢を諦めて死んでくれ」リヴァイの言葉に一瞬大きく目を見開いたエルヴィンは・・・。

▲第13代調査兵団団長エルヴィン・スミス 出展/TVアニメ「進撃の巨人」公式

 

#53

「完全試合-パーフェクトゲーム-」

 

凄まじい爆風とともにシガンシナ区で巨人化したベルトルト。ベルトルトの「超大型巨人」は、まるで積木遊びでもするように、火のついた家をすくっては投げ、すくっては投げ。

 

一方、調査兵団はウォールマリア領内とシガンシナ区に兵力を2分されていた。ウォールマリア領内には、馬を守るための新兵と、新兵を襲いにくる3~4m級を倒すためのベテラン調査兵たち。隙を見て巨人側のリーダー「獣の巨人」を討ち取るよう命じられたリヴァイ兵長が。シガンシナ区にはハンジ率いるハンジ班と、アルミンが仮の分隊長を務めるリヴァイ班。リヴァイ班は全員が104期生の新兵ばかりだ。中にはエレンも含まれている。

 

しかし「超大型巨人」が巨人化する際の爆風を間近で浴びてしまったハンジ班は、絶望視されている。今、このとんでもない力をもつ「超大型巨人」を倒さねばならない使命を帯びているのは、シガンシナ区で生き残った「エレン巨人」「アルミン」「ミカサ」「ジャン」「コニー」「サシャ」の104期生たった6人だった。

 

コニー「もしかしたらあの中に、エレンの、エレンの、家が~、イェーガー~! ハハハハハハ・・・」

 

ジャン「サシャ、コニーを少し殴れ」

 

ピリついた空気を和ませようとでも思ったのか、コニーの笑えない冗談は皆をイラつかせるだけだった・・・。対する「超大型巨人」は、エレンたちの居場所をまだ把握していない。燃える瓦礫をばらまいて、次々シガンシナ区の建物を破壊している。おそらく建物をなくすことで、立体軌道装置を上手く使えなくする作戦なのだろう。

 

指示を求める仲間たちに、アルミンは力なく言う。

 

アルミン「ジャン、代わってくれないか。ボクには分からない。どうすればいい。さっきだってベルトルトの読みを外してこのザマだ。ジャン、君の方が向いてる!」

 

ジャン「──川だ、川に移動するぞ。全員エレンに乗れ、ガスを節約しろ! エレン、あのタイミングでベルトルトを引き付けなきゃならねぇが、それまで見つからねぇようにしろよ。アルミン、オレは状況は読めるが、この場を打開できるような策は何も浮かばねぇ。最終的にはおまえに頼るからな

 

ジャンの言葉に自信なさげに青ざめるアルミン──。

 

今回のテーマは「屍の道」。見どころはリヴァイがエルヴィンに引導を渡すシーン! 必見です!

 

ウォールマリア領内。馬を引く新兵たちに襲い掛かる3~4m級の小型巨人たちを次々と倒すベテラン調査兵たち。そこには息を弾ませるリヴァイの姿もある。

 

ディルク「しかしどうやって獣の巨人を仕留めればいい。ヤツはあそこに鎮座したまま、動きそうにないぞ」

 

リヴァイ「あぁ、どうにも臆病なんだろうな。そもそも玉がついてねぇって話だ」

 

相変わらず品のない軽口を放つリヴァイ。そんなリヴァイの言葉を無視して、ディルクは「おまえは休んでろ」と言いおき、ベテラン調査兵を引き連れ3~4m級のせん滅に向かう。「獣の巨人」討伐を託されたリヴァイは、仲間の背中を見送り、ふと壁の向こうのシガンシナ区を振り返る。

 

リヴァイ(くそ、さっきの爆発。あいつらはどうなってる? ハンジたちは上手くかわしたのか? とにかくオレも早くそっちに・・・)

 

こちら側はなんとかなりそうだと踏んだリヴァイがハンジたちを心配した矢先、リヴァイの目の前を猛スピードで石が通り過ぎた。とっさに防御姿勢をとったリヴァイが見たのは、「獣の巨人」が投げつける無数の石礫(いしつぶて)が爆弾のように降り注ぎ、建物も調査兵たちも巻き込み破壊している光景だった。

 

「4足歩行の巨人」が集めてくる岩を手に取り粉々に砕いた「獣の巨人」は大きく振りかぶり、無数に砕けた岩をひとまとめに野球のボールに見立てて2投目を投げつける。

 

ジーク(獣の巨人)「目指すはパーフェクト・ゲームだ!」

 

余裕しゃくしゃくの「獣の巨人」。ここまではすべて彼の作戦の内というわけか。

 

エルヴィン「前方より砲撃、総員、物陰に伏せろ!」

 

第2投目の砲撃が着弾し、調査兵たちはなすすべもなく命を落としていく。目を見張り、言葉を失うエルヴィン。たまらずエルヴィンは壁の上から地上に降り立った。

 

馬を連れた新兵たちを壁際まで誘導してきたリヴァイはエルヴィンに問う。

 

リヴァイ「状況は?」

 

エルヴィン「最悪だ。ヤツの投石で前方の家はあらかた消し飛んだ。あの投石が続けば、ここもすぐ更地になり、我々が身を隠す場所はなくなる」

リヴァイ「壁の向こう側には逃げられそうにないのか?」

 

エルヴィン「あぁ。超大型巨人がこちらに迫ってきている。炎をそこら中にまき散らしながら。仮に兵士が壁を越えて投石を逃れても、馬は置いていくしかない。ここを退いても、先に勝利はないだろう」

 

リヴァイ「ハンジたちはどうなってる? エレンは無事か?」

 

エルヴィン「分からない。だが大半は、あの爆風に巻き込まれたようだ。我々は甚大な被害を受けている。獣は兵士が前方の一カ所に集まるように、小型の巨人を操作していたのだろう。そこで、小型の巨人を相手にしていた、ディルク、マレーネ、クラース班は、先ほどの投石で全滅したようだ。つまり、内門側の残存兵力は、新米調査兵士の君たちと、リヴァイ兵士長、そして、私だ」

 

エルヴィンが淡々と話す間も「獣の巨人」の投石爆弾は続いており、凄まじい破壊力で街が更地にされようとしている。そのたびに、怯えた新兵たちの悲鳴が上がった──。

 

シガンシナ区では新兵たったの6人で「超大型巨人」を相手に。ウォールマリア領内ではやはり新兵とリヴァイそしてエルヴィンで「獣の巨人」とヤツが率いる大型巨人たちを相手に戦いを挑まざるを得ない状況です。どうやったらこの危機的状況を打開しようというのか? ちょっと想像がつきません!

 

「何か、一発逆転の策でもないかぎり、この奪還作戦も、オレたちの命も、人類の未来もすべてお終いだ!」

 

絶望的な状況ながらも、エルヴィンという優れたブレインがついているウォールマリア領内と違い、6人の新兵だけが残されたシガンシナ区では、相変わらずアルミンは指示を出すことができずにいた。

 

そりゃ──こんな状況の打開策なんてそう簡単に見つけられるわけがないですよね。焦るアルミンです。状況判断能力に優れたジャンがとりあえず指揮をとります。

 

ジャン「叫べエレン! もうこれ以上ベルトルトを壁に近づけるな!」

 

地響きを立てながらゆっくりとした足取りでウォールマリアに近づく「超大型巨人」。「超大型巨人」をここに足止めできなければ、ウォールマリア領内にいる調査兵たちは「獣の巨人」たちとの挟み撃ちになる──それを避けるため、ジャンは自分たちを囮にしようというのだ。

 

エレン「うぉぉぉぉおぉ!」

 

エレンの叫び声に気付いた「超大型巨人」はチラリと視線を走らせただけで、相変わらず壁に向かって歩いてゆく。ジャンは「エレン巨人」に、とにかくヤツの足を止めろと叫ぶ。

 

「超大型巨人」は、体じゅうから強力な熱風を放つので、たとえ立体軌道装置のワイヤーを打ち込んでも熱風ではがされ飛ばされてしまう。今はとにかくいろいろ試して、ヤツの弱点をあぶり出そうというのが、ジャンの提案だった。

 

ジャン「アルミンは、少し離れたところでヤツを観察しろ。もうベソかくんじゃねぇぞ。必ず手掛かりがあると信じろ!」

 

ジャンたちがいろいろ試した結果を踏まえて、アルミンに本当の打開策を考えてもらおうというのが、ジャンの作戦です。まさに、ここにいる全員の命を握っているアルミン。責任重大です! アルミンはたしかに頭脳派で、これまで何度もその機転で仲間を救ってきました。けれど、この状況を一人で背負うには経験が浅すぎます。そして、状況が厳しすぎます! 焦れば焦るほどに、頭は空転するものだし──さぁ、どうするアルミン?

 

攻撃その1、「エレン巨人」のタックル

まずは「エレン巨人」が「超大型巨人」の足にタックル。倒してしまおうという攻撃。

 

エレン巨人「見おろしてんじゃねぇよ、テメエは! ただでけぇだけだろうがー!」

 

猛然と「超大型巨人」の左足にタックルする「エレン巨人」。しかしその身長差はあまりにも歴然すぎる。「エレン巨人」の身長は「超大型巨人」のふくらはぎあたりまでしかないのだ──。必死にくらいつく「エレン巨人」をふくらはぎにくっつけたまま左足を引いた「超大型巨人」は、「エレン巨人」をウォールマリアの上までサッカーボールを蹴る要領で飛ばした。エレンは、壁の上で意識もうろうと伸びてしまった。

 

しかし意外にもあの超大型な身体で片足立ちができるとは──! 「超大型巨人」って、2足歩行も無理なんじゃないかってくらいヒョロリと背が高いのにね!

 

ジャン「ありゃ、さすがに突っ込み過ぎた。あの巨体に無策で挑めば、あぁなっちまう。何か──一発逆転の策でもない限り、この奪還作戦も、オレたちの命も、人類の未来もすべてお終いだ! だからって、このまま大人しく皆殺しにされてたまるか! 攻撃を仕掛けるぞー!」

 

「一発逆転の策」、それが思いつけるのはアルミンのみ。ジャンは、アルミンが策を思いつけるよう、とにかくがむしゃらに攻撃するのです。

 

攻撃その2、雷槍を目に打ち込め!

 

次にジャンが試したのが雷槍による攻撃。ジャン、コニー、サシャが気を引き、その隙にミカサが雷槍を「超大型巨人」の目に打ち込もうというのだ。ベルトルトは雷槍を知らないのだから、あるいは──という作戦だ。この攻撃は、ライナーの「鎧の巨人」には効果があったという実績もある。

 

しかしミカサが繰り出した雷槍は、「超大型巨人」が放つ熱風に跳ね返されてしまった。撤退はできたものの、コニーは熱風で喉をやられ、ミカサは雷槍の破片を浴びて腕を負傷してしまった。ミカサの怪我を心配するアルミンに、ミカサは尋ねる。

 

ミカサ「それより、どう? 何か、反撃の糸口は・・・?」

 

アルミン「何も・・・」

 

何の糸口も見つけられない104期生たちの目があるものを捕え、彼らは驚愕の表情を浮かべた。

 

そこには、瀕死だったはずのライナーの「鎧の巨人」が復活していたのだ──。

 

ストーリー的に、どんなに最悪の状況に陥っても、最終的にはYESになるはずです。調査兵団は、この危機的状況を切り抜けることができるのか?──YES。もちろん、今はまだ起きていないラッキーなハプニングがあるのでしょうが、いったいどうやったらこの絶望的な状況を打破できるのか? どんな逆転劇が待っているのか? 今後の調査兵団の活躍が楽しみでしかありませんね!

 

現在公開可能な情報

超大型巨人の熱風

巨人のもつ特殊な能力はいずれもその肉体を糧として生み出されている。超大型巨人の発生させる熱風も同様に、その筋肉組織を消費することで生み出しているものと思われ、有限のものと考えられる。

リヴァイの選択

 

リヴァイは壁の上に伸びている「エレン巨人」を指さし、エルヴィンに言う。

 

リヴァイ「エルヴィン、反撃の手数が何も残されてねぇっていうなら、敗走の準備をするぞ。あそこで伸びてるエレンを起こしてこい。そのエレンにおまえと何人かを乗せて逃げろ。少しでも生存者を残す」

 

リヴァイは選択した。自分の命よりエルヴィンの命を優先したのだ。

 

新兵たちはもう限界だった。

 

新兵「理屈じゃ分かっていたさ。人類はただ壁の中にいるだけじゃ、いつか突然やってくる巨人に食い滅ぼされる。誰かが危険を犯してでも行動しなけりゃいけない。誰かを犠牲者にさせないために、自分を犠牲にできるやつが必要なんだってな。そんな勇敢な兵士は誰だ? そう聞かれたとき、それはオレだって、思っちまったんだ。でも、まさか、そうやって死んでいくことが、こんなに何の意味もないことだなんて、思いもしなかったんだ。考えてみりゃ、そういう人たちの方が圧倒的に多いはずなのに、なんで自分だけは違うって、思っちまったんだろう──」

 

戦況を変えるような大打撃を敵に与え、惜しまれながら死んでいける兵士なんて、ほんの一握り。宝くじ並の低確率でしょう。でも、自分はそうなると勘違いでもいいから思ってくれる数多くの兵士がいるから、戦争は成り立っている。そうでなければ、戦うことをあきらめて降伏するしかないですよね。

 

これが、わたしたちが何となく知っているつもりでいる戦争の現実。重いですね──。

 

リヴァイはさらに自分の策を推す。

 

リヴァイ「おまえとエレンが生きて帰れば、まだ望みはある。すでに状況は、そういう段階にあると思わないか?──大敗北だ。正直言ってオレはもう誰も生きて帰れないとすら思っている」

 

こう言わせるほどに、リヴァイはエルヴィンを信頼している。ここに至り、ようやくエルヴィンは策はあると切り出した。

 

エルヴィン「この作戦が上手く行けば、おまえは獣を仕留めることができるかも知れない。ここにいる新兵と、私の命を捧げれば」

 

エルヴィンの決死の策とは──。エルヴィンを先頭に、続く新兵たちが馬に乗り、「獣の巨人」めがけて走り囮になる。その陽動の間にリヴァイは一人、立ち並ぶ大型巨人を伝って「獣の巨人」までたどり着き、仕留めるというものだった。

 

そんな決死の策がありながら、エルヴィンがなかなか口を開かなかったのには理由があった。

 

エルヴィン「──私が先頭を走らなければ、誰も続く者はいないだろう。そして私は真っ先に死ぬ。地下室に何があるのか、知ることもなくな

 

リヴァイはぁ?」

 

それまで神妙に聞いていたリヴァイの語尾が跳ねた。エルヴィンは大きなため息を落とし、木箱に腰を下ろす。

 

エルヴィンオレは、このまま地下室に行きたい。オレがこれまでやってこれたのも、いつかこんな日が来ると思ってたからだ。いつか、答え合わせができるはずだと。何度も死んだ方がマシだと思った。それでも、父との夢が頭にチラつくんだ。そして今、手を伸ばせば届くところに答えがある。すぐそこにあるんだ。だがリヴァイ、見えるか、オレたちの仲間が。仲間たちはオレらを見ている。捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ。まだ戦いは終わってないからな──すべてはオレの頭の中の子供じみた妄想に過ぎないのか」

 

エルヴィンの個人的な想い。父の立てた仮説が本当に正しいのかどうか、それを知りたいと願う強い思いがエルヴィンをここに連れてきた。けれど、心臓を捧げた多くの仲間たちが今、エルヴィンが戦いを止めることを許さない。そのまなざしは、自分が犬死なのか、エルヴィンという男は心臓を捧げただけのことがある行動を示してくれるのか。この決死の奪還作戦は、どういう結末をたどるのか。屍を積み上げた頂点に立つエルヴィンの決断を、じっと凝視している。

 

彼らの心臓を無にしてさえ、エルヴィンは地下室に行きたいと思っている。それが彼の本心。

 

エルヴィンを見おろし黙って立っていたリヴァイは、膝を折り、やや頭を垂れて言った。

 

リヴァイ「おまえはよく戦った。おかげでオレたちはここまでたどり着くことができた──オレは選ぶぞ──夢を諦めて死んでくれ。新兵たちを地獄に導け。獣の巨人は、オレが仕留める」

 

リヴァイは、人類を勝利に導く頭脳としてのエルヴィンを尊敬しています。けれど、それは調査兵団団長としての役目を全うする者としてのエルヴィンで、個人的な知識欲を満たしたいと、そのためにはこれまでの数々の兵士の犠牲すら無駄にしても構わないと思っている利己主義者のエルヴィンではありません。リヴァイは最期まで調査兵団団長として役目をまっとうしろとエルヴィンにつきつけたのです。

 

目を見開き、一瞬、驚いた表情を見せたエルヴィンだが、すぐに諦めたような笑みを浮かべた。リヴァイなら当然の判断だといわんばかりに。エルヴィンもまた、誰よりも優秀な兵士であるリヴァイに全幅の信頼を置いているのだ。

 

累々と続く屍の道に立つ者

 

青ざめた顔で整列する新兵たちに、最終作戦が告げられる。

 

新兵「オレたちは今から──死ぬんですか?」

 

エルヴィン「そうだ」

 

新兵「どうせ死ぬなら最後に戦って、死ねということですか?」

 

エルヴィン「そうだ」

 

新兵「どうせ死ぬなら、どうやって死のうと、命令に背いて死のうと、意味なんかないですよね?」

 

エルヴィン「まったくその通りだ。まったくもって無意味だ。どんなに夢や希望をもっていても、幸福な人生を送ることができたとしても、岩で身体を砕かれても同じだ。人はいずれ死ぬ。ならば人生には意味がないのか? そもそも生まれてきたことに意味はなかったのか? 死んだ仲間もそうなのか? あの兵士たちも無意味だったのか?」

 

ここでエルヴィンは大きく息を吸い、激しい口調で言い放った。

 

エルヴィンいや違う! あの兵士たちに意味を与えるのは我々だ! あの勇敢な死者を、哀れな死者を、思うことができるのは生者である我々だ! 我々はここで死に、次の生者に意味を託す! それこそが唯一、この残酷な世界に抗う術なのだ!

 

相変わらずエルヴィンのこの、ほれぼれするような演説術はどうでしょう! たとえ本心でなくても、詐欺まがいに人々の心をつかみ、動かす、この能力は上に立つ者、人を束ねる者に求められる必須の資質です。リヴァイにこんな演説はできません。エルヴィンだからこそ、新兵たちは黙って心臓を捧げるのです。

 

うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

雄たけびを上げながら「獣の巨人」に向かい一直線に馬を走らせる調査兵たち。もちろん、その先頭にはエルヴィンの白い馬が駆けている。

 

エルヴィン兵士よ行け! 兵士よ叫べ! 兵士よ戦えーーー!

 

大きく目をむき、一言ごとに歯を食いしばり、声を限りに叫び兵士を鼓舞するエルヴィン。そのとき、「獣の巨人」が投げつけた岩がエルヴィンの左脇腹をえぐって飛び去った──。

 

 

エルヴィン大好きなんですが──。冷静沈着、頭脳明晰、強靭な精神力と圧倒的なカリスマ性。エルヴィンだからこそ、調査兵団はここまでたどり着くことができた。リヴァイが一目置く唯一の兵士。けれど、作戦の勝利より父の仮説を証明するためエレンの実家の地下室に行きたいというのが、エルヴィンの偽らざる本心。リヴァイは、団長の仮面を脱いですらいいと思っているエルヴィンに、団長のまま死んでくれとつきつけました。エルヴィン自身がいつも団員に言っているように、人類のために。

 

エルヴィンが去るのは悲しいけれど、稀代の戦略家であり、稀代の愚か者と呼ばれるよりは、人類の勝利のために戦った英雄として名を遺す方を選んでほしい。きっと、リヴァイもそんな気持ちだったんでしょう。そして、エルヴィンも含めた屍の道を踏みしめて歩く覚悟をリヴァイは負ってやるという気概でいます。

 

そんなリヴァイの気概を感じたからこそ、エルヴィンも納得したんでしょうね。

 

あいびー

次回「勇者」。はたしてエルヴィンの決死の作戦は、「獣の巨人」を追い詰めることができるのか?! アルミンは「起死回生の策」を思いつくことができるのか? 答えはいつも「YES」のはず! 「獣の巨人」演じるパーフェクトゲームなんていらないー!

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