スヴェン王とアシェラッドの駆け引きが熱い!」シーズン2、第23話誤算」のあらすじと感想・考察を紹介します。2019年7月~放送の「ヴィンランド・サガ」は、1000年前の北欧を舞台にヴァイキングの生き様を描いた骨太な物語。



第23話/アシェラッド最悪の誤算。どうなる最終回!?

▲王より先に食べ始めるトルケル 出展/TVアニメ「ヴィンランド・サガ」公式

 

#23

誤算

Miscalculation

 

西暦1014年 ノーザンブリア地方 ヨーク 御前会議当日

 

御前会議が開かれる館にはたくさんの食べ物や飲み物が運び込まれ、デンマーク各地のヴァイキングの族長たちが、徒歩で、馬でぞくぞく館に集まってきている。

 

「貴公、どう見るかね、先日の──」

 

「王子殿下の暗殺未遂か」

 

「恐れ多いことではあるが、噂もあながち見過ごせぬ」

 

族長たちの関心は、先日アシェラッドが仕組んだクヌート王子の暗殺未遂事件について。なかには、スヴェン王が暗殺を指示したと観ている者もいる。

 

「やはり陛下のお心は、クヌートさまよりハラルドさまか。クヌート派はおもしろくなかろうな」

 

「しっ。お声が高い。まだ噂に過ぎませんぞ」

 

「身の振り方を改めねばならんか」

 

「いやいや、クヌート派にはあのトルケルどのが加わった。これはラグナルの損失を補って余りある」

 

「うーん。トルケルどのは政治のできぬ男だ。クヌートさまの器量では持て余すわい」

 

「そういえば、クヌート派にもう一人加わったのがいたな。たしか・・・アシェラッド。灰まみれとかいう」

 

名高い武将トルケルはもちろん、アシェラッドの名も族長たちの口に上っている。そこに、王冠をいただいたスヴェン王とクヌート王子が入室してきた。王の後ろにはフローキが、王子の後ろにはアシェラッド、トルケル、グンナルが続く。トルフィンの姿はない。

 

 

王と王子、それぞれの角杯にワインが注がれ、スヴェン王の発声で御前会議が始まった。

 

スヴェン王「デンマークの族長諸君。今日はよく集ってくれた。積年の望みはかない、ついにこのイングランドは、予の統べるところと相成った。この良き日は、諸君らの奮戦あったればこそである。また、古き友トルケルと、我が息子クヌートも神々の加護により我が元へと帰り来た。望外の喜びである。よくぞ戻ったなクヌート。父は嬉しいぞ」

 

いつにない、にこやかな笑顔を見せ、スヴェン王とクヌート王子は抱き合う。参列者からどよめきが上がる。

 

スヴェン王「そなたには、新領よりマーシアの統治を任せる。父と共にこの地をよき国にしようぞ。トルケルよ、息子を助けてやってくれ。予の願いじゃ」

 

まだスヴェン王の言葉も終わらぬうちから料理を食べ始めているトルケルは、ちょっと王の方に顔を向け「うーっす」と返事した。

 

マーシアはイングランドで最も豊かな土地。それをクヌート王子に与えるということは、スヴェン王がクヌート王子暗殺を指示したとする噂はやはりただの噂か──と、参列者は声を潜める。それに対し、クヌート王子暗殺未遂が王の指図だからこそ、こう言うしかなかったのかも──と、うがった見方をする者も。族長たちの詮索は尽きない。

 

スヴェン王「諸君らにも、戦果に相応した褒美を授ける。次なる戦地アイルランドにおいても、存分に振るわれよ。かの地アイルランドは、かつて不遜なる戦士ブライアン・ボルにより先王ハラルドが苦汁をなめさせられた因縁の地であり──」

 

トルケルの隣に座っているアシェラッドは、スヴェン王の言葉を訊きながらニヤリとほくそ笑んだ。アシェラッドは衣服の上に白い布をローマのトーガのように巻き付けている。

 

アシェラッド「勝てる。王の反応は、オレの予測の域を出ていねぇ。オレの作戦に対処しきれてねぇ証拠だ。知恵比べなら主導権は取れる! へっへっへ・・・フローキの旦那いい顔だなぁ。あんたにゃ悪いが、今後は損くじ引いてもらうぜぇ。この喧嘩を仕切るのはオレだ。駒もそろってる。オレならやれる!

今回のテーマは「アシェラッド最大のピンチ!」です。サブテーマは「戦士レイフ」と、しました。

▲驚愕の表情を浮かべるアシェラッド 出展/TVアニメ「ヴィンランド・サガ」

 

前回は、ビョルンをヴァルハラに送り、すっかり気が立っているアシェラッドが決闘でトルフィンをこてんぱんにのし、それでもまだ気持ちの収まらないアシェラッドが、自分の過去を語るという長い1シーンで構成された回でした。

 

アシェラッドの壮絶な少年時代のエピソードが印象的でしたね。そして、もう少しで勝てると思いあがっていたトルフィンが「要するにだ、トルフィン。10年以上かけてオレ一人倒せないおまえは、ボンクラだって話しさ」と、アシェラッドの最後通告のような言葉に打ちのめされ悔し泣きするところで終わっています。

 

今回は、アシェラッドはクヌート王子、トルケルと共に御前会議に臨席。トルフィンは別行動です。アシェラッドは「これなら勝てる!」と勝利を確信したところでいきなり最大のピンチを迎え、トルフィンは今後の道を模索するヒントを得る重要なエピソードが綴られます。

 

来る春よりウェールズに進撃するだとぉ!?

 

アシェラッドが仕掛けたクヌート王子暗殺未遂事件のおかげもあり、クヌート王子はイングランドで最も豊かな地マーシアの統治を任された。来春からスヴェン王は、海を挟んだ西側にある島=アイルランドに攻め込むという。

 

アシェラッドは内心、笑いが止まらない。スヴェン王の言動が、アシェラッドの想定反意内に収まっていることから、今後の主導権を握れると判断したのだ。しかし次の瞬間、おごり高ぶったアシェラッドの表情は凍り付いた。

 

スヴェン王「しかしだ諸君。この地には未だ、王に対する恐れを知らぬ無礼な者どもがおる。そのことも話しておかねばならぬ。予はきゃつらに臣従を勧める使者を遣わした。にも拘わらず、連中は二度にわたってはねつけおった。そこに神慮を脅かす芽が育っておるなら、まず全力をもって摘み取らねばならぬ。──ウェールズ、かの地の者どもに、真の王者の力がどれほどであるかを知らしめるのだ。来る春より進撃する。心得よ、諸君」

 

王の言葉に場に集った族長たちは、そろって頭を垂れた。そんな中、アシェラッドは一人呆けていた。理由は明白だ。来春よりウェールズに進軍するというスヴェン王の言葉に衝撃を受けたのだ。アシェラッドの動揺に、フローキが目を留めた。

 

感想&考察1、ここまで呆然とするアシェラッドの顔は初めて!

▲マーシアはイングランド中央部

 

まず、場所の確認から。現在、御前会議が行われているヨークはノーザンブリア領内にあり、ゲインズバラの少し北に位置する街です。

 

スヴェン王率いるデンマーク軍は、ついに上の地図の緑色の部分をすべて占領しました。精鋭500人のトルケル軍を連れ戻し、ロンドンを落とした功績をたたえ、クヌート王子にはマーシア領が与えられました。マーシアはイングランドの中央部。作中人物の言葉を借りれば「イングランドで最も豊かな土地」です。そこをトルケル軍とともに統治するよう賜りました。

 

次にスヴェン王は、西に浮かぶ2つの島からなるアイルランドに進軍すると言いました。この時点でアシェラッドは自分の読みの正確さに酔い、主導権は自分の手にあると確信します。おそらくアシェラッドの読みは、アイルランド、もしくはノーザンブリアよりさらに北のスコットランドを次に狙うだろうと思っていたはずです。土地の広さからして、順当ですよね。

 

ところがスヴェン王は、アイルランドより先にウェールズに進軍すると言い出しました。アシェラッドの祖国ウェールズは、痩せた土地ばかりの小国です。アシェラッドとしては、こんな場所は後回しにするだろうと踏んでいたのでしょう。

 

ところが2度にわたって使者をはねつけられたスヴェン王は、メンツを潰されたと感じたらしく、いまいましいウェールズをまず叩くつもりです。これはさすがに誤算だったようです。アシェラッドに驚愕の表情が広がりました。ここまで呆けたアシェラッドの顔は初めて見ます!

 

「あの地は──オレの故郷、オレの国だ」

 

次々と戦果に応じた報酬が渡される中、スヴェン王とフローキは声を潜めて話している。

 

スヴェン王「素知らぬふうに見えるがな」

 

フローキ「先ほど、一瞬のことです。ウェールズと訊いて顔色を変えました。ウェールズに、あやつの弱みにつながる何かがあるやも知れません。ご留意くださいませ」

 

一瞬、アシェラッドの顔色が変わったのを、フローキは見逃さなかったのだ。一方、ひたすら食べ物を口に詰め込んでいるトルケルの隣で、アシェラッドは頭をフル回転させていた。

 

アシェラッド「くそ。何なんだ、どういうことだ、スヴェン王め。オレとウェールズのつながりを知ってる? いや、そんなはずはねぇ。フローキに話したことはねぇ。たとえ知っていたとしても、オレへの嫌がらせのためだけに、全軍を動員するなんてことはあり得ねぇ。なら、やっぱり偶然か? いや、そんなことはどうでもいい。問題は、春にはウェールズが火の海になっちまうってことだ。くそ・・・考えろ、時間がねぇ。春先までに何ができる。王子を立てて反旗を翻す? いや、まともに使えるのはトルケルの兵500だけだ。まだまだ戦力差がありすぎる。将軍たちを引き込むには──根回しの時間が──イングランドの連中をまた焚きつけるってのはどうだ? ダメだ。結果はウェールズが主戦場になる。戦う方向で考えるな。それに、どさくさに乗じて、王の刺客がクヌート殿下を狙いに来るかも知れん。んぁ~!」

 

必死に対抗策を考えるアシェラッドに、トルケルが話しを振ってきた。

 

トルケル「そういやぁ、ウェールズってさ。おまえ、オレに追われてあそこに逃げ込んだじゃんよぉ。あれぁ一体、どういうカラクリだったんだぁ? なんでウェールズ人たちが、デーン人のおまえに味方したんだ?」

 

アシェラッドおふくろの墓がある。あの地は──オレの故郷、オレの国だ。土地は貧しくとも、民は誇り高い。おふくろの愛した国だ

 

トルケル「そうかぁ。そいつはまぁ、なんだな。お気の毒さまだなぁ」

 

アシェラッドはフッと鼻で笑った。「この話しは誰にも言うんじゃねぇぞ」というとトルケルは「わぁってるよ」と答えた。

 

クヌート殿下の従士、ウォラフの子、アシェラッドどの。御前に進まれよ!」。呼び出しがかかり、アシェラッドに報酬が与えられる番になった。トーガを肩にかけたアシェラッドがスヴェン王の前にゆっくりと進み、膝をつく。

 

アシェラッド(オレってやつは、どうしてこう、土壇場のツキがないのかねぇ)

感想&考察2、アシェラッドへの褒美は何?

 

アシェラッドはなんかイロイロ手段を考えていますが、これは冬の内にスヴェン王暗殺しかないでしょー!? 短絡的すぎますかね? 以前アシェラッド自身が言っていたように、ハラルド王子がいない状況でスヴェン王が崩御すれば、少なくともイングランドの王権はクヌート王子のものになる

 

そうすれば、クヌートの鶴の一声でウェールズとは不可侵条約締結です。

 

もちろん、御前会議に集まっている族長たちが納得する理由をつけなければいけませんが。そこさえクリアできれば、それが一番手っ取り早くて確実なはず。

 

アシェラッドの弱みがウェールズにあるらしいことに勘づいたスヴェン王サイドも、ここで反撃に出るはずです。アシェラッドへの褒美が何になるのか、それがアシェラッドをさらに追い詰めるものになるはずです。こういう際の褒美といえば領地か財宝だと思うのですが──。

 

わたしの予想は、田舎の小領地をアシェラッドに与えてクヌート王子と引き離す──とかかな? と思いました。一緒に放送を観ていた家族の予想は、ウェールズ攻略の先陣を任せるというのでは? と言っていました。日本では、そういう褒美もあったそうです。たしかにこれもアシエラッドには厳しい褒美ですね。

 

次回、第1期の最終回。イングランド編の終わりを迎えます。

 

アシェラッドへの褒美は何か?

 

ウェールズ侵攻を止める方策は?

 

最後まで先が読めません!

 

「故郷──」ぼそりとトルフィンがつぶやく。

 

ただアシェラッドへの復讐を胸に11年間ひたすら剣の腕を磨いてきたトルフィンは、自分がアシェラッドにいいように使われていた事実を告げられ、心に深い傷を負った。クヌート王子の護衛という役目も放り出し、鼻血もふかずにヨークの街中をふらついている。

 

アシェラッドに似た男の服をつかんだことから3人の男に絡まれ──しかし、剣を使うまでもなく素手で3人を倒したところで、治安を担当している男につかまり牢に入れられてしまった。トルフィンは抵抗する気もないらしい。牢の床に倒れ込んだままだ。

 

そこにレイフが面会に現れた。レイフは牢の前に座り込み、話し出す。

 

レイフ「11年──か。どれほど辛い思いをしてきたか。おまえの言う通り、ワシには分からん。あの男が生きている限り、心が安らぐことはない。まだ十分じゃないと言うなら、きっとそうなのだろう。だが、今でも昨日のように思い出すんじゃよ。パチパチとはぜる囲炉裏、美味そうな鍋の匂い、トールズ、ヘルガ、ユルヴァ。そして、幼いおまえの笑顔をな

 

トルフィンは牢の床に倒れ込んだまま、身じろぎもせず訊いている。

 

レイフ「昔、ブラッタリーの沖で流氷に閉じ込められた話はしたな。食べ物はなくなり、船も潰れた。仲間6人は皆しんだ。それでも、ワシはずっと氷の上を歩き続けた。なぜだか分かるか? どれほどすさんだ海であろうと、どれほど凍えた海だろうと、船乗りは海と戦っとるんだ。戦士と同じように。己の誇りをかけてな

 

炎に包まれた戦船が並ぶ海、嵐の海、凪いだ静かな海、うねる波。レイフはこれまでの航海を思い描きながら、次第に目が輝き、口調が弾んでいく。嵐の向こうに陸地を見つけて思わず拳を突き上げたときもあった。

 

レイフ「トールズが死んだとき、おまえがいなくなったとき、ワシは誇りにかけて誓った。だからトルフィン、これはおまえのために言うんじゃない。ワシのためだ。どうあってもおまえを、故郷のアイスランドへ連れて帰る。それがトールズに対する、ワシのけじめだ」

 

故郷──」ぼそりとトルフィンがつぶやく。そして、言った側から口を歪めて否定する。「今さら!」と。

 

レイフはるかな西、海の向こう。たわわに果実が実り、真っ青な草原が波打つ新天地。ヴィンランドだ。トルフィン、ヴィンランドだ! 国に戻って、少し落ち着いたら、一緒にかの地を目指そう

 

トルフィン「なんで?」

 

レイフ「おまえも言っていたじゃないか。トールズも行きたがっていたと」

 

レイフの言葉を訊きながら、トルフィンには夢に見た黄金の野が広がる豊かな大地が見えていた。明るく豊かで、平和な大地を踏みしめる父・トールズの後ろ姿が。

 

レイフ「トールズは、戦いを逃れてアイスランドに来たんだ。生きていれば、トールズもかの地を目指したに違いない。奴隷や戦もない。誰もが平和に暮らせる、豊かで温かな地。そんな国をつくろう。ヴィンランドなら、ヴィンランドならきっと!

 

トルフィンはそろそろと頭を上げ、レイフを振り返る。嬉しそうに力説するレイフの顔は、晴れやかな希望に満ち溢れていた。

 

感想&考察3、レイフの演技がすんばらしい!

▲「ヴィンランドだ!一緒にかの地を目指そう!」出展/TVアニメ「ヴィンランド・サガ」

 

ここのレイフの演技がすごいです。もちろん声の演技はバツグンですが、細かいアニメーションが素晴らしくいい。最初は伏し目がちに始まり、かつてアイスランドでみたトールズ一家の幸せそうな暮らしぶりを語るときには、嬉しそうに声が弾みだし。「船乗りは海と戦っとるんだ」と言うあたりでは自信に溢れ、ついに立ち上がりヴィンランドを語る頃には、レイフの表情は希望に満ちています。

 

この動きの少ない長丁場を、それはていねいに描いていて、制作者のこの作品への愛を感じますね! なにしろここは、トルフィンの心を動かす重要な場面です。これまでの11年間のこだわりを捨て、未来に向かって歩き出す最初の1歩ですから!

 

トルフィンの反応もとても自然で、よく描けていました。

 

手を汚すことも厭わず国王を目指すクヌート王子の戦いも、王子を盛り立て自分の故郷ウェールズの平穏を勝ち取ろうと画策するアシェラッドの戦いも、強さにこだわり続ける遠い親戚トルケルの戦いも、このときのトルフィンにはもうすっかり頭から抜け落ちているようです。

 

レイフ渾身の説得に、凝り固まっていたトルフィンの心が動かされた名場面でした!

 

まぁ、このところ名場面だらけなんですけどね!

 

感想&考察4、戦士レイフ

 

本作「ヴィンランド・サガ」は詳細にみて行けば、意図的に隠されたことのほとんどないまっとうな作りのシナリオです。でも、とても重要なのにはっきり言及されていないことがあります。それが、トールズが言う「本当の戦士に剣などいらぬ」の意味。

 

いわば、本作すべてを通じての大テーマともいえるものです。これはさすがに、視聴者それぞれが感じてほしいということで、この先も言及されることはないかも知れないです。

 

その大きな手掛かりが、今回のレイフのセリフに込められていたと思うのです。それがこのセリフ。

 

レイフどれほどすさんだ海であろうと、どれほど凍えた海だろうと、船乗りは海と戦っとるんだ。戦士と同じように。己の誇りをかけてな

 

船乗りは戦士と同じ。つまり、剣でころしあうだけが「戦士」じゃないってことだと思うのです。レイフにはレイフの戦いが、トールズにはトールズの「己の誇りをかけた」戦いがあったんです。デーン人は剣で戦うだけが「戦い」だと思っているけれど、違った形の戦いもあるんだと、そういう意味かな──と思います。

 

だから、「自分の未来を切り拓く戦いを、己の誇りをかけて戦え」と──なんか、そんな感じのテーマなのかなと。ちょっと気が早いけれど、「ヴィンランド・サガ」という作品を通して作者が伝えたかったことは、そんなことなのかなと思いました。

 

感想&考察5、最終回の決着のつけ方予想!

▲「オレってやつぁどうしてこう・・・」 出展/TVアニメ「ヴィンランド・サガ」

 

次回、ついにイングランド編の最終回。主人公トルフィンの人生はまだ続きますが、クヌートやアシェラッドの戦いは次回で一区切りつくはずです。では、どんな一区切りなのか? ちょっと考えてみましょう。

 

まず、アシェラッドはスヴェン王から望まぬ褒美をもらいます。そのため、アシェラッドは事を急ぐことになると予想します。

 

スヴェン王暗殺

 

これを実行するでしょう。これにより、クヌート王子がイングランド王として即位する。そして、クヌート王子がウェールズへの侵攻をとりやめ、不可侵条約を結ぶ。これは織り込み済みでしょう。

 

ただ問題は、族長たちをどう納得させるかですよね。そのためにはスヴェン王暗殺の首謀者が、誰もが納得するスケープゴートが必要・・・。

 

それは・・・アシェラッドでしょう。

 

スヴェン王を暗殺し、さらにクヌート王子も狙って国の転覆を謀った反逆罪とでもすれば、だれもが納得すると思います。アシェラッドには味方がいません。なんの遺恨も残りません。

 

クヌート王子がどうやってウェールズとの不可侵条約までもっていくのか分かりませんが、アシェラッドに罪をかぶせて切り抜けるのだろうと思います──たぶんね。

 

アシェラッドがいなくなれば・・・トルフィンもこれまでの11年間、目標にしてきたものを失い、否応なくヴィンランドに向かえると思うのです。

 

ただ、アシェラッドはクヌート王子にとって重要な懐刀です。経験豊富なブレインです。そんなブレインをみすみす失うようなことをするかな~という気もします。アシェラッドは魅力的なキャラなので、なんとか生き残ってほしいのですが・・・でも、イングランド編で主役を担ってきたアシェラッドは、イングランド編の最終回で退場するのがもっとも相応しいようにも思えます。

 

予想が当たっても外れても、どちらにせよ、最高に面白い最終回になりそうです!

 

おまけ

最終回のPVがリリースされていました。

 

予こそが、このブリタニアの地を統べるべく正当の王である!

 

って・・・。これアシェラッドの声ですから~~~~! うへぇ。上の予想をがっつり裏付けしちゃってますけど(^^;

 

 

今回は、原作者の幸村誠先生がCVとして登場していたそうです。おそらく上のツイッター画像のどちらかのキャラだと思うんですが──。

 

EDのクレジットには「族長」の一番最後に「幸村誠」と書かれていました。わたしはどれが幸村先生だか分かりませんでしたが、ぜんぜん素人さんが混じっている感じがなかったので、とってもお上手だったんだと思います! 気がつきました?

 

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