TVアニメ「蟲師」第15話「春と嘯(うそぶ)く」。動物でもない植物でもない、生命の原初に近い存在「蟲」。「蟲」を巡る奇譚を集めた「蟲師」の世界の詳細あらすじと感想・考察を。
第15話/春よ来い、早く来い。まがいものでも構わないから。
出展/TVアニメ「蟲師」
第十五話
春と嘯く
haru to usobuku
「蟲師」はストーリーもいいが、何しろ絵が抜群だと思う。各話の舞台に沿った絵づくりがとても優れている。例えば前回の「籠のなか」では、青々とした竹のすがしい美しさを堪能させてくれたし、その前の「一夜橋」では暗い夜に提灯ひとつ持って橋を渡る絵が印象的だった。
もともとの原作漫画からして美しく、その原作の良さを十二分に生かしたアニメ作品はフルカラー音響つきで観られるのだから、優れた映像にならないわけがない。
そういう意味では、今回はかなり楽しい。舞台は里から少し離れた場所に建つ山の一件屋、季節は冬だ。雪に閉ざされたほぼ白一色の世界と、雪の中に突如出現する春の景色。今回はホラー感はあまりなく、終始ほんわか楽しめる。冬は、じんわり温かいこんな物語がいい。
ちなみに、「嘯(うそぶ)く」は現代ではあまり使われない動詞だが、「嘘をつく」とは少し違う。ただ嘘をつくのではなく、「とぼける」とか「豪語する」という意味合いが込められる。「しらを切る」や「大言壮語」と似た使われ方をする。
雪降る中に突如、現れる春
▲雪山に突如現れた春に息を飲むミハル 出展/TVアニメ「蟲師」
雪深い山を、少年が一人歩いている。あたりは雪の白と、雪をかぶった針葉樹のほぼ黒に近い緑。葉を落とした落葉樹の梢も黒く沈んでいる。水墨画のように、白と黒の濃淡の世界だ。
少年「あれ。花が咲いてる」
少年は、梢の先に小さな桃色の花が雪をかぶっているのを見つける。
少年「蝶だ!」
それどころか雪降る中を蝶まで飛んでいる。蝶を追っていくと、驚く光景に出合った。その一帯だけ春真っ盛りなのだ。桜が咲き、鶯が鳴く。樹々は柔らかな若葉に彩られ、足元にはコゴミが芽吹いている。冬眠しているはずのリスが元気に梢を走り回る──。
ギンコは提灯ひとつ提げて夜の雪山を歩いていた。この雪では野宿もできず、かといって里まではまだ距離がある。折あしく、あたりは雪が降っている。そんなとき、一件の家を見つけた。──それが、冒頭の少年「ミハル」と姉の「すず」が暮らしている家だった。
夜に突然やってきたギンコに警戒しつつ、それでもすずは一晩の宿を提供してくれた。
翌朝、ギンコはすずの起き出す前にその家を辞した。背負子を背に歩いていると、ミハルが大きな木のてっぺんに登っているのを見つける。「何してんだ?」と、見ていると、ミハルは細い枝先に固まっている蟲を採ろうと手を伸ばし──。
弟を探しに来たすずに、ギンコはミハルの首根っこを捕まえて差し出した。木から滑り落ちたミハルをギンコが助けたようだ。
ギンコ「妙なモノ見つけても、やたらと手ェ出さんように言っとくんだな」
ミハル「・・・でもアレ、珍しいヤツだったのに・・・」
すず「あんた、またやったのね? このバカ!」
すずはミハルをペチリと叩いた。どうやらミハルは蟲が見えるが、すずには見えないようだ。ミハルは元々、生き物が好きな子だったが、蟲が見えるようになったのは3年前の冬から。そのときの様子をすずは、ギンコに話してきかせる。
ミハルは冬に山菜を持ち帰り、そのまま春まで眠りこける──
▲冬に姿を消したミハルは春まで眠りこける 出展/TVアニメ「蟲師」
3年前の冬、ミハルは山に入ったきり行方不明になった。村人が探してくれたが、それから数日、吹雪が続いたので、これ以上は無理だと捜索は打ち切られた。もうすっかり望みは絶たれたと思っていたら──ミハルは春になってひょっこり戻ってきた。
それからミハルは、すずには見えない妙なモノがいると追いかけまわすようになった。そして冬になると、フイと姿を消す。次の晩には里のはずれで倒れていて、そのまま春まで眠り続けるのだという。ミハルは決まって懐に、冬にあるはずのない山菜や木の芽を入れた袋を忍ばせていた。どこへ行っていたのか訊ねても「覚えてない」と、言うばかり。そして、こう付け加えるのだった。
ミハル「袋は、家の外で開けちゃダメだよ。皆に知れたら面倒だから」
すずの話を聞いていたギンコは、「春まがい」という現象ではないかと見当をつけた。「春まがい」には、「空吹(うそぶき)」という蟲が関係している。
ギンコ「木に咲く花のような姿をした”空吹(うそぶき)”って蟲がいると聞く。そいつは特殊な匂いを出して、冬眠中の動物や植物の活動を促すんだそうだ。そして、おびき出した動物の精気を吸う。吸われたものは春まで再び眠り続けるという。それ以上の事はわからんがな」
すず「あの。蟲って一体何なの?」
ギンコ「そう恐れるようなモノばかりでもない。下手に手を出さなきゃ、そう困る事もないんだが、あいつの場合はなぁ・・・害のあるヤツを教えとくぐらいはできるが?」
すずには蟲が見えないし、どんなものかも分からない。蟲が見えるようになってからのミハルは奇妙な行動ばかりとるので、とても心配なのだ。ギンコからみても、ミハルは無鉄砲に蟲に触りすぎて危なっかしい。そこでしばらくこの家に留まり蟲について教えることになった。
──珍しい展開だ。
ギンコの弟子ミハル
▲ギンコの話も訊かず蟲をつかまえるミハル 出展/TVアニメ「蟲師」
早速ギンコは「害のあるヤツ」を中心にミハルに教え始める。ところがミハルは自分の興味の赴くままに、次々と蟲を捕まえる。・・・ミハルの性格に、ギンコは自分の申し出を後悔していた。
ミハルは10歳より前に見える。無鉄砲で、自分の興味のままに突っ走るところは、いかにも少年らしい。が、意外としっかりしたところもあった。
ギンコ「おまえさぁ、どこで山菜見つけてきてんだよ」
ギンコがこう訊くと、一言「知らね」と答えた。ギンコが姉のすずに告げ口するのを警戒しているのだ。そして、もしもすずが「春まがい」の場所に行き、倒れてしまったら──ミハルはそこまで考えて知らないとシラを切っている。そう、ミハルは嘯(うそぶ)いているのだ。
ギンコが蟲のことを弟に教えてくれるのが嬉しくて、すずは「いつまでいられるの?」とギンコに訊ねる。
ギンコ「俺はどうも蟲を寄せる体質でな。蟲の多い豊かな土地だと長くはいられない。集まりすぎると良い事はない。ここは・・・ミハルの見ている蟲の種類からしても、豊かな土地とは言えんようだ。多少の長居は障りないだろう」
すず「なら、居られるだけ居るといいよ。ほら、冬の旅は大変でしょ。春まで居ればいい」
この家に親はなく、すずとミハルの姉弟二人だけの暮らしだ。ギンコがミハルにいろいろ教えてくれるのはもちろんだが、それだけが理由ではなく、すずはギンコに長く居てほしそうだ。
そんなある夜。ギンコは天井に奇妙なものがあるのに気づいた。なにかのサナギのような・・・? それは翌日には消えていた。
翌日、すずが里に用があると大荷物をしょって出かけると、ミハルが姿を消した。雪に残るミハルの足跡は、山に向かっている。ギンコは跡を追った。ミハルの足跡はどこまでも続いている。やがて雪が降りだして、ついに日が暮れた。「一旦、もどって立て直すか」。ギンコがそう思ったとき、雪に倒れているミハルを見つけた。
ミハルを仰向けにして揺さぶると、パラリと花びらが落ちた。「もしや・・・」。ギンコが着物の合わせを開くと、袋が出てきた。袋には山菜が入っている。中から1頭の蝶が飛び立った。
ギンコ「なぁ、すず。そう思い詰めるな。いつもと同じ症状なんだろう? なら、春にはちゃんと目覚めるさ」
眠ったままのミハルを家に連れ帰り、ギンコは旅立った。長居しすぎたせいで、辺りに蟲が増えてきていたからだ。
すずとミハル。二人はどうやって暮らしているのだろう? すずが仕事をしているようには見えないし、おそらく普段は畑をつくり、山菜や木の実を採って暮らしているのだろう。だとすれば、ギンコが増えたのは食糧の備蓄に響く。すずは大荷物をもって里に用があると出かけた。それはつまり、何かを売って食べ物を分けてもらいに行ったのでは? そんな気がする。
だからミハルは「春もどき」に山菜を採りに行ったのだ。少しでも暮らしを助けたくて。じつはミハルは、姉思いのしっかりした子なのだ。
ミイラとりがミイラに!
▲「急に体が冷えてきた!」 出展/TVアニメ「蟲師」
1年後の冬、ギンコは再びすずの家を訪ねた。ギンコを見たとたん、すずは泣き出した。なんとギンコが旅立った後、ミハルはずっと眠ったままだという。
ギンコ「ミハルが行っていた場所を探し出すしかないな。目覚めるための何かが足りんのだ。行けばそれがわかるはず。戻らんようなら、山の北側あたりを捜してみてくれ」
見送るとき、心細さからすずはギンコの腕にぎゅっとすがりついた。
ギンコは去年のミハルの足跡を思いだしながら雪山を歩く。──さんざん歩き回った挙句、ギンコは冬にいるはずのない蝶が飛んでいるのを見つける。ミハルの袋から飛び立ったのと同じ蝶だ。蝶を追っていくと、やがて甘い匂いがして──。
眼前に忽然と現れたのは、春真っ盛りの光景だった。桜が咲き、藤が咲き、モクレンが咲き・・・黄色いのは山吹か。樹々は緑の葉で飾られ、ひっきりなしの小鳥のさえずりが聞こえる。
ギンコ「目が眩む。早く出た方がいい。”空吹(うそぶき)”は、木につく花の形・・・だったな。どれも普通の花にしか見えん。手がかりは、一体どこにある?」
香りを吸わないようマフラーで口と鼻を覆い、ギンコは”空吹(うそぶき)”を探すが──そうこうしている内に、小動物や虫たちがバタバタと地面に落ちた。しんだのではない。体温が下がり眠ったのだ。ギンコが以前に説明したように、このまま春まで冬眠するのだ。
そんな中、ギンコをここに導いたあの蝶だけがいつまでも宙を舞っている。
ギンコ(何であの蝶だけが──?)
ついにギンコの体温も下がり、猛烈に眠くなってきた。ギンコは蝶を1頭捕まえると、地面に倒れた。
ギンコ「くそったれ。わかったってのに・・・眠くてしょうがねぇ・・・」
ギンコもミハルと同じように冬眠してしまった。ギンコの帰りが遅いので、捜しに来たすずはギンコを見つけて連れ帰った。すずの目の前に、ミハルとギンコが枕を並べて眠っている。
すず「ギンコのバカ。私・・・どうしたらいい? どうしたら起きるの?」
すずは途方に暮れ、涙を浮かべる。──と、傍らにかけてあったギンコのコートが落ちて、ポケットから円筒形の木の器が転がり出た。蓋を開けると、何かが出たような気配がした・・・。
例の蝶が”空吹”だった
▲「何か出たような気が・・・」 出展/TVアニメ「蟲師」
相変わらずギンコのやり方は体を張っている。ミハルを助けるために、結局ミハルと同じように冬眠してしまったわけだ。すずが途方に暮れるのもムリはない。
ここまでの情報を整理してみよう。
1、ギンコが語った「春まがい」についての情報。「春まがい」には”空吹(うそぶき)”という蟲が関係している。
ギンコ「木に咲く花のような姿をした”空吹(うそぶき)”って蟲がいると聞く。そいつは特殊な匂いを出して、冬眠中の動物や植物の活動を促すんだそうだ。そして、おびき出した動物の精気を吸う。吸われたものは春まで再び眠り続けるという。それ以上の事はわからんがな」
──空吹は、花のような形をしている。
2、ミハルが姉に言った言葉。
ミハル「袋は、家の外で開けちゃダメだよ。皆に知れたら面倒だから」
──山菜の入った袋は、家の中で開けなければいけない。
3、ギンコが天井に見つけたサナギのようなものと、ギンコが捕まえた蝶。
──蝶とサナギ・・・。関係がありそうだ。しかもギンコが捕まえた蝶は、すずには見えていないようなので、あれは蟲だ。
すずが逃がした蝶は、やがて天井に止まり、春になると花のような形になって強い芳香を放った。その香りに誘われまずギンコが、続いてミハルが目覚めた。つまり、あの蝶が”空吹(うそぶき)”だったのだ。”空吹”は数日間、強い芳香を放った後、サナギのような形に変わった。
ギンコ「あの時見たサナギみたいなのが”空吹”だったとはな。で、おまえは”空吹”の羽化を”春まがい”の発生の合図にしてたわけか」
ミハル「うん。ギンコが蝶を逃がさなかったら、春にはちゃんと花になって起こしてくれたはずなんだよ」
ギンコ「そういう事は先に言っとけっての」
ミハル「俺、あいつらが一等好きだから、秘密にしときたかった。冬に山菜を生やして助けてくれるし、雪ん中で飛んでるのもきれいだし」
どうやらミハルはすっかり分かっていたようだ。やはり賢い子だ。
ミハル「でも、あいつらはそうやって、エサを集めて生きているだけなんだよな」
このミハルの言葉に、ギンコも感心した様子。
ギンコ「ふーん。何だわかってきてるじゃないか。そう。ヤツらは決して友人じゃない。ただの奇妙な隣人だ。気を許すもんじゃない。・・・でも、好きでいるのは自由だがな」
ミハル「うん」
さて、一件落着。あとはギンコの退場のみだ。
▲「また来るよな?」ミハルが呼びかける 出展/TVアニメ「蟲師」
ギンコはすずに別れも言わずに旅に出るという。するとミハルは「そんなの、姉ちゃん寂しがる」──と。ほんと、ミハルは賢い子だ。すずのギンコへの淡い気持ちすら見抜いている。
ミハル「なぁ、また来るよな」
ギンコ「さぁな。まぁ、冬じゃねぇ時にな」
ミハル「何で?」
ギンコ「人間も、冬は弱っていかんからな」
──さすがのミハルも、ギンコの最後の言葉の意味は分からなかったようだ。ギンコだって人だ。帰る家が欲しくなるときもある。蟲を寄せる体質の自分には、それは望んでも仕方のないことだから。だからギンコは心が弱くなる冬には来ないと言っているのだ。それはすずも同じで。すずも冬には心が弱くなる。つい、誰かに頼りたくなる。
まぁ、ここまでミハルが分かってしまったら、さすがに子どもらしくなさすぎて。いいところで幕引きだ。ミハルの魅力がたっぷり詰まった、楽しい物語だった。ラストも明るい。
これは雪国に暮らす者の夢
▲雪国の暮らしは厳しい
今は関東に住んでいるわたしだが、生まれは冬にたくさん雪の降る地方だった。意外に思うかもしれないが、日本は世界一の豪雪地帯だ。もちろん、山の上でもっとたくさん雪の降る地域はある。しかし、人の住む場所でこんなに雪が深いのは、日本が世界一なのだそうだ。おそらく、新潟あたりになるのだろう。
雪降る山間部での暮らしは今でも厳しい。寒いのはもちろん、雪山は白と黒ばかりの景色で、見るからに気持ちが沈む。毎日が、雪との格闘だ。定期的に屋根の雪下ろしをしなければ家が倒壊する恐れがあるし、屋根を滑り落ちた雪は下手をすれば人を窒息させる。雪が降るたび庭に道をつくらなければ道路にすら出られない。しかも融雪剤をまいた道路は汚く汚れて、べしゃべしゃの泥シャーベットになった道はとんでもなく歩きづらい。
今でこそ室内でできる娯楽はいろいろあるが、これがギンコたちの時代なら食料も乏しく、ただ春が来るのをじっと耐えて待つばかりだったろう。
そんな雪山に、ぽっかり花盛りの春になっている場所があったら──という想像は、相当楽しい。あたりは雪に閉ざされているのに、さまざまな春の花が咲き、鳥がさえずり、小動物が動き回り、蝶が飛ぶような場所が人知れず存在しているとしたら。春の恵みの山菜すら採れる場所がひっそりあるとしたら──。
作者がどんな環境で生まれ育ったか知らないが、雪国に暮らす者の春への想いを巧みに掬い取った本作の設定は秀逸だ。ミハルの人物造詣も好ましく、映像の美しさとあいまって、心に残る作品に仕上がっている。
ギンコに群がる蝶は──
▲倒れたギンコに群がる蝶 出展/TVアニメ「蟲師」
蝶は美しい翅をもつが、じつは古くから不吉な存在とされてきた。その理由が、野で朽ちた動物の死骸に蝶が群がることがあるからだ。(古い時代なら、人のそれにも群がったことだろう)。このことから、蝶は死者の霊の化身と思われたのだろうと民俗学者が記している。
では、いったい蝶は死骸に群がり何をしているか──じつは、蝶はその体液を吸っているのだ・・・。そう聞くと、美しい蝶がにわかに恐ろしいものに見えてくる。
▲クロヒカゲ
ライトノベルからTVアニメ化された「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」でも、クロヒカゲチョウが死体に群がるという描写がある。クロヒカゲだけでなく、さまざまな蝶にそういう習性があるようだが、多くはクロヒカゲを含むタテハチョウの仲間によく見られるとのこと。
本作の「空吹」が蝶の姿をしていて、動物の精気をエサに生きているという設定は、このあたりから創作されたことだろう。そう思って見れば、眠ってしまったギンコに蝶が群がる様子はホラーだ。今話はホラー感控えめだが、それでもしっかりホラーファンタジーなのだなぁと匂わせる。
pic up/蟲の登場シーンを彩る奇妙な音
「蟲師」は映像だけでなく音響も素晴らしいのだが。とくに注目したいのが、蟲の登場シーンで鳴らされる奇妙な音だ。カラカラ鳴るのはインドネシアの竹製打楽器アンクルン(上記写真)。他にもやはりインドネシアの民族楽器ガムランなど、耳慣れない音を重ねることで、不思議な生き物「蟲」の存在を印象づけている。
今話の雪の中の春の情景では、最初のうちは美しい春を印象づける軽やかなBGMが採用されている。が、ギンコが匂いの変化に気づき、バタバタと小動物や昆虫が地面に落ちて眠りに落ちるあたりから、インドネシアの民族楽器を使った不思議な音に変化する。匂いや気配の変化を音楽でも表現しているのだ。こういう繊細な演出の相乗効果が「蟲師」の独特な世界観を創出するカギとなっている。
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