2019年1月~放送のアニメ「約束のネバーランド」。第10話あらすじと見どころを紹介します。あわせて感想もどうぞ! いないはずのノーマンが大活躍! さぁ、みんなで脱走だっ 原作未読者の感想です。【注意】完全ネタバレ!

第11話/レイの奥の手、ノーマンの完全計画、そしてエマの人を信じる力と行動力。すべてが組み合わさったとき、不可能は可能になる!

 

EPISODE.11「140146」

 

いよいよ最終話前話。ついに脱走計画開始です! レイの思惑にノーマンの遺志、そしてエマの強烈な実行力が絶妙に組み合わさって、話しは思わぬ方向に転がり始めます。これまで謎だったこともいろいろ解明されて、すごく面白い回になってますよ! ちょっと長くなるけど、最後までお付き合いください^^

 

ノーマンが出荷され、すっかり凹んでしまっているレイとエマ。それから約2ヵ月が過ぎた1月14日のこと。ついにレイ12歳の誕生日の前夜となりました。12歳になれば、どんなフルスコアも問答無用で出荷です。月明りだけが差す食堂で一人、レイは鼻歌を歌っています。そこに松葉づえをついてやってきたエマに、レイは問いかけます。

 

レイ「──なぁエマ、おまえ本当に諦めちまったの? 本当は諦めてなんかないんだろ、エマ」

 

うなだれていたエマが顔を上げると、その瞳には強い光が宿っていました。しかもニタリと笑みを浮かべたエマの表情の、なんて悪そうな! エマのこんな顔、見たことない! そうこなくっちゃ! ここで諦めるなんてあり得な~い!

 

エマ「ずっと考えてた。ノーマンのために何をすべきか。答えは──何もしないこと

 

んんん?? いきなり意味が分かんない? でも、すぐに理由がわかりました。ノーマン出荷からの2ヵ月間、ママはずっとレイとエマを監視していました。その間、二人ともほとんど会話を交わしていません。会話していないというより、できなかったんです。会話すれば、それは必ず脱出計画を実行するための相談だとママに知れてしまっているから、会話しなかったんです。だから、エマはあえて「何もしないこと」を選んだというんですね!

 

それはレイも同じでした。会話しなくても、二人の気持ちは同じだったというわけ。つまり、すっかり諦めてしまったように見えたレイも、ノーマンを失いただ悲しみに暮れているように見えたエマも、この2ヵ月間ずっと演技でママの目をだましていたんです!

 

エマは自分にママの注意を引き付けながら動かず、ドンとギルダに任せて、脱出の訓練やもろもろの準備を進めてきたというのです。なるほど、やるねエマ!

 

レイ「どこまで進んだ?」

エマ「全部済んだ。道具や食料、防寒具の用意、いつでも逃げられる

レイ「上出来だ!」

どうやらレイには考えがあるようで、それをエマに話し始めます。

 

レイ渾身の奥の手

 

脱出のためには、まずママを子どもたち全員から切り離すことが必要。そして逃げるルートは、見張りや鬼がたくさんいるだろう本部の橋からのみ。脱走騒ぎが起きればさらに警備が厳しくなる。これを突破するには──「オレはこれが一番だと思う」と言って、レイは隣に置いたダンボール箱からオイルを1缶取り出します。おそらく、暖房のストーブ用のオイルでしょう。

 

レイ「夜、ハウスに火をつける

エマ「火事を起こすってこと?」

レイ「そうだ。ママが消火に手を取られている隙に、避難て形で全員を連れ出す。秘密部屋に繋がる扉を塞いでおけば、ママは通報できず、本部は脱走じゃなく火事だと判断する。そうすれば、警備は橋へは向かない。その隙に橋から逃げる。あとおまけで、森の中の死角になる岩陰に、火炎瓶10本隠してある」

エマ「火炎瓶!?」

レイ「6年越しの準備なめるなよ。で、その火炎瓶を橋に向かう途中、プラントに投げ入れろ。上手くいきゃ、そこでも火事が起こって人出がさける。夜だから森には誰もいない。誰も死なない。さぁ、明日と言わず今夜、今逃げよう」

 

うわわ! レイ物騒なこと考えてますよ! 脱走するには本部の橋からしかできないから、そこに監視を増やさないために、ハウスに火をつけ騒ぎに紛れて逃げようというのです! しかも火炎瓶って! どうやって手に入れたのやら・・・いや、自分で作ったのかな。

 

でもそれって、第9話でノーマンが黙って出荷されると言い張ったときの会話でレイが言った言葉──そう、こんなセリフでした。

 

レイ「どうにだってできる。分かるだろう! とにかくおまえが死ぬことはないんだよ! 食料は手配する。潜伏は絶対隠し通す。多少の警備強化はなんとかなる。ママを出し抜く奥の手も、オレはまだ持ってる!

 

これですね! これがレイの奥の手です。6年かけて考え準備してきた方法なのです。

 

ここでエマは、レイの言葉に小さな違和感を覚えます。

 

エマ「火炎瓶を投げ入れろって言った?」

レイ「あぁ。おまえか、あるいはドンが・・・

 

何気なく答えてレイは、エマが自分の考えを読んだことに気づきます。そう。本来なら、エマやドンに投げ入れさせるまでもなく、レイが自分で投げ入れればいいんだよね。それをしないってことは、自分が一緒に逃げる気がないってこと・・・。それをエマに気づかれたと察したレイは、ちょっと目を閉じ黙ります。ここでの会話、2人の駆け引きが痛い!

 

エマ「それから、もう一つ気になったんだけど。火事を起こしてもさ、ママがもし建物を放棄したら? ママは火を消すことを諦めて、わたしたち商品から目を離さないかも」

レイ「気付いた? 確かにその可能性も存分にある。だからただ火事を起こすだけじゃ不十分だ。確実にママの手を塞がなきゃ、ママから逃げる隙を作れない。でも問題ない。こうすればいい」

 

そう言ってレイは頭からオイルをかぶります・・・。うわ、うわ、うわっ! レイ焼身自殺する気だ! ここからのレイの長セリフは圧巻です!

 

レイ「最高だろ? 出荷が決まってるフルスコアが燃える。絶対に見捨てられない。オレはこの日を待っていた。ずっと前から決めてたんだ。何年も、何年も前から。ガキくさい腹いせさ。オレはねエマ。もともと勉強も読書も、さほど好きじゃないんだよ。けど我慢して、努力して、吊り上げてきた。自分の値打ちを最上級まで。12年間、待ちに待たせたごちそうだ、オレは。それを今夜取り上げる。お楽しみの収穫目前で! 食えると思うなよ、食わせられると思うなよ。食用? 商品? 知ったことか、オレは人間だ! ざまぁみろ!」

 

レイ、アドレナリンでまくり! 12年間ずっと考え計画してきたことをついに実行に移すんだもん。自分自身を焼く気だもん。これくらい壊れないと、やってらんないよね!

 

レイ「それに、これでいい。これでいいんだよ。オレは家族をずっと見殺しに、踏み台にしてきたんだから。みんな、いいヤツらだったのに。優しい人たちだったのにな・・・。動くな! いいかエマ、チャンスは一度きりだ。上手くやれ、オレの命も、ノーマンの命も無駄にするなよ。頼むから」

 

これさ・・・。「ガキくさい腹いせ」とレイは言っているけれど、これは「復讐」だ。人間である自分を軽んじたことに対して、最初から食用として、商品として育てたママへの。もちろん、この騒ぎを利用して他の子たちを逃がすのも目的だろうけれど、フルスコアを取り続け最高級品になった暁に、出荷目前に焼け死ねばママの顔をペシャンコにつぶせるからね。そして、ママに後悔してほしいんだ。罪悪感を持ってほしいんだ。子どもを人間扱いしないママに抗議するために、そのためにレイは命をかける覚悟をしたんだ。

 

どうすればより効果的にママにダメージを与えられるか、そう考えてずっと準備してきた。その過程で、ここは食用児を育てる農園だと知っていながら、だまって何人も出荷を見送ってきた。長い時間をかけて一人で計画を練る間に、レイは同じ年齢の大好きな2人の親友を助けることだけを考えてきた。ノーマンとエマを逃がすことだけを考えてきた。

 

それはエマの言う残酷な「線引き」だったけど、同じ年齢で2人ともフルスコアだから満期出荷まで生き残るだろうし。しかも3人のうち、一番誕生日が早いのがレイだったから。だから自分が誕生日を迎えたすぐの夜に事件を起こせば、確実にノーマンとエマを逃がせられるから、いろいろ都合が良かったんだよね・・・。

 

レイ「やるよ」

 

こう言ってエマに投げてよこした本には、いつかレイが撮ったエマとノーマンが2人並んで写っている写真が挟んでありました。他にも何枚かの写真があるけれど、きっと撮影者であるレイの写真はない・・・。

 

振り子時計がボーン、ボーンと12時の鐘を鳴らします。時計の音を聞いたレイはシュッとマッチを擦り火をつけます。

 

レイ「これで12歳。呪いたい人生だったけど、おまえらとの時間はすげぇ楽しかった」

エマ「ダメ!」

レイ「ありがとう。バイバイ、エマ

 

こう言ってレイは手にしたマッチの火をオイルまみれの床に落とします・・・。

 

「せめて脳だけでも・・・」ちょっと待て、それ言うか!?

 

振り子時計が12時を告げるちょっと前。ママは、レイが鼻歌で歌っていたあの同じ歌を歌いながら赤ちゃんたちがよく眠っているのを確認しています。それから書斎に入って報告書か何かを書き始めたところで12時の時計が鳴り、ママはカレンダーの1月14日に斜め線を入れます。今、始まったばかりの15日には「Ray」のメモ書きが・・・。

 

イザベラ「お誕生日おめでとう。さようなら

 

涼しい顔で独り言を言うママの耳に、「レイーー!」というエマの悲鳴が聞こえてきます。廊下に出て食堂のドアを開けると、ごうごうと燃え盛る火の前でエマが力なく床に手をつきレイを呼んでいます。

 

エマ「レイ、レイ・・・」

イザベラ「レイ・・・? エマ!」

エマ「ママ助けて! レイが、レイが中に!

イザベラ「まさかあの子、自分で?

 

事態を察したママは、素早くモニターを開けて確認します。ママを示す赤い星の横にエマを示す白い点。2人の前、少し離れたところにもう一つの白い点。それがレイです! レイの場所を確認したママは消火器を取りに行き、ちょうど廊下に出てきたギルダにみんなを避難させるよう頼みます。慌ただしくなりました!

 

イザベラ「せめて、せめて脳だけでも・・・エマ、下がって!」

 

「せめて脳だけでも」って──ひどい言葉! この状況で出たママの本心がこれですか! ママだって、この狂った世界から逃げ出したいと思っていたはずなのに! ずっと床に這いつくばり顔を伏せていたエマは、ママの言葉に応じるように立ち上がります。小さな消火器1本でなんとか火を消そうと頑張るものの、もう鎮火は無理と判断したママは振り向いてエマに呼びかけます。

 

イザベラ「エマ、あなたも早く逃げなさい! このままでは、あなたま──」

 

そこにエマはいませんでした・・・。エマはレイを置いてさっさと逃げるような子じゃないから。イザベラは瞬時に違和感を覚えます。モニターを確認すると、隣の手洗い場に白い点があります。不審に思いながら手洗い場に行くとエマの姿はどこにもなくて、ただバケツが床に転がっているだけ。おそるおそるバケツを確認したママがそこで見つけたのは、血のしたたるエマの耳でした。

 

うわ。エマは発信機を壊す装置を使わず、耳ごと切り落としていったのです。たしかにこうすれば、ママを足止めする時間が稼げます。しかし、これそうとう痛いよねー! ついにママを出し抜いたエマ。ギルダとドンが先導して子どもたちもみんな逃げているはず! さぁ、エマも急いで逃げろー!

 

しかし、ここでママが気になる言葉をつぶやきます。

 

イザベラ「あの子たち、何をはいてた?

 

ぬぬ? 靴にも何か細工がしてあるの??? そんな話、聞いてないよー?

 

天才ノーマンの計画

 

エマが血の滲むタオルを耳にあてて森を抜け壁に向かうと、ハウスの子どもたちがリュックをしょって待っていました。エマと同じく左耳にタオルを当てているレイの姿もあります! 良かった! レイ生きてた!

 

さぁ、お楽しみ! いったい何がどうなったのかの謎解きです!

 

ボーンボーンボーンと振り子時計が12時を告げた頃、油をかぶったレイはマッチに火をつけ「バイバイ、エマ」とマッチを床に落としました。けれどエマは猛ダッシュでマッチを両手に受けて手のひらで火を消します! もちろん、松葉づえなんてとっくに必要ありません。もうすっかりエマの脚は治っています。

 

トーマ「エマ、これ頼まれてたヤツ」

ラニオン「あと、みんなもう準備できてるぜ!」

エマ「ありがとう。トーマ、ラニ」

 

トーマとラニオンが持ってきたのはレイの着替えとハムやソーセージに髪の毛。訳が分からないながらも着替えた死に損ないのレイは、かなり戸惑っています。

 

エマ「着替えた? じゃぁ、次──」

レイ「いや、でも・・・エマ、オレは」

 

バチーン! エマのビンタがさく裂です! そうですよ、つまんない復讐のために自分が犠牲になる必要なんてなし! 逃げちゃえば、おさらばしちゃえばいいんだから! ほーんと、男どもはカッコつけなんだから! カッコつけて死ぬよりも、カッコ悪くても辛くても歯食いしばって生き残れっ!

 

エマ「まだ死ぬつもりかこの分からずや! ツベコベ言わずに逃げるの!

 

レイが床にまいたオイルの真ん中に、レイの服、ハムにソーセージ、それからきれいな金髪の三つ編みが2束。アンナの髪です! これを燃やして、人が燃えたような臭いを出すつもりなんです!

 

エマ「あとは発信機。取り出すから、そこに座って耳出して」

 

うわぁ、エマ、医務室からメス持ち出してますよ!

 

レイ「エマ・・・これって」

エマ「”ここじゃなくてもまだ死ねる。いいもの見せてやるから黙って来い”。ノーマンからの伝言!」

レイ「はぁ? ノーマン?」

 

ここでノーマンがエマに残した手紙が読み上げられます。

 

親愛なるエマへ。

この先の計画を、ここに記す。レイは死ぬ気だ。すべてはボクとエマを殺させないため。そう言った。自分を数に入れていない。逃げる気がないんだ。はじめから、このハウスで死ぬつもり。自分を燃やして火事を起こし、ママを引きつけ、ボクらを逃がす。それがレイの計画。ボクはそんなことはさせない。絶対に。だから、ボクが考えた計画をここに記す。

 

ノーマンは出荷される前日「できることはすべてやった」と言っていたけど。その計画をエマに託したんだね。レイの計画を見破り、レイがそれを実行しようとするのを阻止しながらみんなが脱出できる方法を考え、エマに託したんだ。

 

決行は2ヵ月後。おそらくレイの誕生日の前夜。レイが仕掛ける火事を利用して、レイを救い、ママを出し抜き、みんなを連れて逃げるんだ。大丈夫、時間はある。それに、思いがけない品も手にした。シスター・クローネからだ。頼んだよ、エマ。レイを、みんなを、後を頼む。

 

ノーマンの手紙が読まれている間に流れる映像で、これまでの謎がいくつか解けました。後でしっかり説明しますね。ノーマンが出荷された後、ドンとギルダからノーマンの手紙を渡されたエマは、最初は泣きながら読んでいました。けれど、ノーマンの遺志をしっかり受け継ぐ覚悟を決めて、今日のために用意してきたんです。

 

エマ「さぁ、始めようノーマン

 

改めてマッチをすったエマは、その火を床に投げ、息を吸って大声を上げます。「レーーーーイ!」。

 

ここから先は、エマの声を聞きつけたママがやってきて消火器で火を消そうとして──。上に書いた通りです。もちろん、そぎ落としたレイの耳は発信機ごと火の中に置いてあります。レイ本人は、トーマとラニオンと一緒に森に逃げた後です。ギルダとドンが他の子たちを誘導し、最後にエマが左耳をそぎ落としてハウスを脱出したのです。

 

発信機を逆手に取りましたね! さすがノーマン! ノーマンはもういないけど、ノーマンがみんなを救ったんです。いや、正確にはまだママを振り切っただけだけどね。

 

エマ「さ、みんな逃げるよ、塀まで走ろう!」

子どもたち「おー!」

 

ノーマンは出荷される前日に塀に上り、その上を歩いてハウスと本部の位置関係をつかんで、それから短時間でこの計画をまとめました。レイの計画を知った上で、さらにその上を行ったのです。なんてあきれた天才でしょう!

 

その頃ママは本部に連絡を入れようと、隠し部屋の鍵を取り出します。けれど残念、鍵穴に何かが詰められていて、鍵を入れることができません。これはレイの仕業ですね^^

 

ついに壁に到着したエマの背中を、ノーマンの幻が押します。さぁ、行くんだと!

 

エマ「全員、無事に逃げ切るよ!」

 

子どもたちは「おう!」と答えて訓練通りに動きます。でも、数が足りません。赤ちゃんはいないし、他にも足りない子がいる・・・。

 

 

ママはもうハウスをあきらめ、荷物ひとつ持って外に出ています。荷物は通信機・・・かな?

 

イザベラ「燃えた。すべて燃えた。でも──まだ生きてる。エマもレイも! 逃がさないわ。わたしの可愛い子どもたち!

 

どうやらママは、エマの耳を見て自分が騙されたのだと分かりましたね。ここまで来たら、シスター・クローネのように子どもたちの幸運を願ってくれるかと思ったら、イザベラってクローネよりずっとこの環境に適合してしまっているみたい。「逃がさないわ」なんて・・・。イザベラは完全悪役なんですね。

 

そこに、ママのスカートをつかむ小さな手。ハッと振り向いた先にいたのは──フィルでした

 

あいびー

ええええええ? フィル? どうしてフィルが残っているの? 全員に事情を話したようだから、フィルが自分で望んで残ったということよね? それに、きっと近くに赤ちゃんたちもいるはず。フィルは一体なぜ? この先本部から責任を問われたイザベラはどうなる? エマたちは無事に橋を抜けられる? 次回、怒涛の最終回!

これまでの謎と解明まとめ

前回にちょっとした愚痴を書いてしまったくらい、この作品には明かされない情報がとても多い。謎は確かに視聴者の気を引くには役立つけれど、謎を投げっぱなしで回収されないと、消化不良がどんどん積み重なり辛くなってしまう。

 

でも今回、かなりの謎が解明されたので、分かったことをまとめてみます

 

Q1、ノーマンはいつからレイの計画を知っていた?

 

ノーマンが、ドンとギルダ経由でエマに渡した脱走計画には、ママを出し抜き全員でハウスから脱獄する方法が記されていました。それはママだけでなく、レイも出し抜く方法でした。それじゃ、ノーマンはいつ、どうやってレイの計画を知ったのか?

 

A1、第5話。10月30日。ドンとギルダを仲間に引き入れた直後のこと。ロープの隠し場所で内通者をあぶり出し、レイがスパイだと見抜いたノーマンは、レイと一騎打ちで話し合いします。

 

レイは自分がスパイだと白状し、その理由をこう言いました。「全部おまえら二人を殺させないためだよ!」この会話の後、一人になったノーマンはしばらくじっと考え事をしていてハッと何かに気が付いてから、笑い出しそうになる場面があるのです。レイは逃げる気がないことに、ここで気が付いたんですね。

 

この後、森の奥で「スパイは自分だ」とレイはエマに白状します。その帰り道。ノーマンはレイに「ねぇレイ、訊きたいことがあるんだけど。ボクら二人を殺させないためって言っていたけれど、ひょっとしてレイは──」この後、エマが会話に割り込んできてノーマンとレイの会話は途切れてしまうんだけど。このときノーマンが言いたかったのは、このことだったんですね!

 

▼第5話はこちらです!

Q2、ノーマンは、どうやってレイの計画の内容を見抜いた?

レイがどうやら自分を数に入れていないことは、10月30日の時点で気が付いたけれど、それじゃレイの計画の内容を、いつどういう形で知ったのでしょう?

 

A2、第6話。10月31日。レイが内通者は自分だと自白した翌日。洗濯を終えたノーマンは子ども部屋に上がっていき、レイのベッドのヘッドボード裏に何かを見つけます。ここでノーマンが手にしているのは板切れ。おそらくですが、ここは子どもたちが使っている個人の物入れで、その板を外した下にレイがオイル缶を隠しているのを発見したのだと思われます

 

レイは自分を数に入れていない+大量のオイル缶=レイの計画

 

こうしてノーマンはレイの計画を見破ったんですね!

 

▼第6話はこちらです!

Q3、ハウスの子どもたち全員に話すって方針に変更したのはいつ?

 

わたしはこれまで、脱走計画を知っているのはノーマン、エマ、レイ、ドン、ギルダの10歳以上の5人だと思っていました。レイも今回までずっとそう思っていました。でも、いつの間にか全員知っている! いったいいつから他の子たちに話すことにしたの?

 

A3、みんなに打ち明けようと言い出したのはエマです。第6話。10月31日。ドンとギルダが暴走してママの秘密部屋に入り込み、エマたちにウソをつかれたと怒った日の翌日のこと。ノーマンとエマは二人で洗濯をしています。

 

ノーマン「作戦の決行まで1週間。準備も順調だ。あとはどうやって全員を連れ出すか」

エマ「ねぇノーマン、そのことなんだけど。わたしなりに考えたんだ、全員を連れ出す方法

 

・・・・・・

 

エマ「無茶・・・かな?」

ノーマン「無茶だね」

エマ「でも、それでママの隙はつけると思うし。ホントに全員で逃げるには、これしかないと思う」

ノーマン「──うん」

エマ「レイには、話す? レイ、ほんとに全員で逃げてくれるかな?」

ノーマン「もちろんだよ。レイはずっとボクたちのことを考えて動いてくれてたんだ。いつだって、ボクたち二人のことを」

エマ「二人?」

ノーマン「あ、いや。大丈夫。レイにはその内、ボクから話しておくよ

 

この直後に、ノーマンはレイのベッドのヘッドボード裏にオイルが隠してあるのを見つけます。洗濯のときに話した二人の会話で「・・・・」と省略されたところがカギです。このとき不審な感じは受けたのですが、ノーマンが「レイにはその内、ボクから話しておくよ」と言っていたので、すぐにそうなると思ってスルーしていたんですが、実際はそうじゃなかったんですね。「・・・・」のところで語られた、今まで伏せられていたエマの言葉が、今回補われています。

 

エマ「ドンとギルダ以外にも話そう、ノーマン。ドンもギルダも、たぶんみんなも、わたしたちが思っているほど子どもじゃない。あのバケモノから逃げる上でも、危険を知って、自分の意思で脱獄に加わってもらった方がいいと思う。それにママは、最年長以外、警戒していない」

 

ドンとギルダに微妙にウソをついたことで、逆に2人が危ない行動に出てしまったことから、エマはもうみんなに話そうと思ったんですね。ここが方針転換の重要シーンだったのです。

 

▼ノーマンとエマの洗濯物を干すシーンがある第6話はこちら!

 

Q4、他の子たちに、どうやってハウスの真実を信じさせた?

 

ドンとギルダが自分の目で確認することでしかエマたちの言葉が信じられなかったことから、やはり他の子どもたちにも自分の目で耳で真実を確認してもらったようです。

 

A4、第7話。11月1日。シスター・クローネの部屋をノーマンとエマが訪れます。二人はドアの前に立ち、クローネと話しています。じつはこのときの会話を、廊下からドンとギルダ、さらに4人の子どもたちが聞いていました。ナット、アンナ、ラニオン、トーマです。

 

あのとき、ノーマンとエマが知っていることばかりを訊いていたのは、クローネの口からハウスの真実を話させるのが目的だったからです。それを廊下に忍んでいるナットたちに聞かせるのが目的だったんですね!

 

▼シスター・クローネの部屋をノーマンとエマが訪れる第7話はこちら!

 

それから2ヵ月かけて、他の子を少しずつ引き入れてきました。そこで先頭に立って活躍したのがドンとギルダです。エマはママが監視しているから動けない。でも、ノーマンを失って、すっかり気落ちしているエマを慰めようと周りに集まっているかに見える子どもたちが、じつはエマから指示を受けて食料や衣服などを用意していたとは、さすがのママも見抜けなかったようです!

 

用意したものは、庭の埋められた古井戸に隠していました! たびたび出てくるあの古井戸、何か使えそうと思っていたけど、隠し場所にしてたんですね!

 

Q5、シスター・クローネが残した小箱の中身は?

A5、ノーマンが「思いがけない品も手にした」と書いているクローネの小箱の中身は、2本のカギでした。おそらく1本は、医務室の手術道具が置かれている棚のカギ。第7話でクローネは発信機について、ノーマンとエマにこう言いました。

 

クローネ「取り出すしかないわ。もしくは、切り落とすか」

ノーマン「でも、ハウスにはろくな刃物がない」

クローネ「メスがあるわ、医療用メス」

ノーマン「外へ出たら薬もない。出ていくときから出血や感染症のリスクまで負いたくない」

クローネ「医務室には薬も道具も備えてある。麻酔もね。まぁ5人くらいなら、足りるでしょう。使い方も教えてあげる。カギも貸してあげる。これで解決!

 

エマとレイは、おそらく麻酔をして医療用メスで耳をそぎ落としたのでしょう。でなきゃ、いくら生き延びるためとは言え、痛すぎますよね! 麻酔がきれた後のため、痛み止めなどの薬も持ち出しているはず。その棚のカギが1本。もう1本は、おそらく橋から外に出るときに必要になるものじゃないかと思いますが、今のところ分かりません。

▼シスター・クローネが医務室のカギについて話す第7話はコチラです!

 

シスター・クローネが耳を切り落とすことを提案したとき、ノーマンが即座に「感染症のリスクを負いたくない」と却下したので、わたしはこの話題に注目しなかったのですが。ノーマンはクローネからカギを入手したので、このときのクローネの提案も入れた計画を作ったのですね! なるほどぉ!

 

「約束のネバーランド」の楽しみ方がやっと分かった(今更だけど・・・)

 

謎が急に増えだしたのは、第5話からでした。レイが自分が内通者だったとノーマンに自白し、全員を連れ出したいと言い張るエマを裏切ることを条件に仲間になった回から、つぎつぎと謎が散りばめられていきました。それは、ノーマンがレイの本当の狙いを──レイが自分が焼け死ぬ騒動を起こし、その混乱のどさくさにノーマンとエマを逃がそうと考えていることを知ったときから謎が増えていったのです。

 

それはつまり、レイの本当の狙いを諦めさせることができないとノーマンが考えていて、それならレイの計画を織り込んださらに上行く計画を立てようと画策していたからです。視聴者にはレイの計画を隠し、さらにその上行くノーマンの計画も隠して、最後に2段落ちで驚かせる仕掛けだったわけです。

 

重要な情報を隠し過ぎで、ちょっとイライラしたところもあったけれど、なるほど、そういう楽しみ方をする作品だったというわけですね! 要は、あぁじゃないか、こうじゃないかと、自分なりの考察を楽しむ作品なわけです。次回で最終話。今ごろになってすごく遅いんだけど、やっとこのアニメの楽しみ方が分かりました!

 

レイの復讐計画の謎と仮説

 

さて。遅まきながら「約束のネバーランド」の楽しみ方が分かったところで。レイがなぜママに対して執拗とも思える「復讐計画」を企てたのか? 自分なりに検証していきたいと思います。

 

ハウスの子どもたちを産んでいるのは誰?

おそらく、多くの人が気が付いたと思うんですが。コニー出荷の後、シスター・クローネと一緒にやってきた赤ちゃん「キャロル」は、目の色こそ違うけれどエマにそっくりの髪をしています。ピンピンはねる明るい茶色の髪。エマの妹みたい!? そう思った人も多いでしょう。

 

そして第10話でイザベラがエマをママ候補に推してあげると言ったときの言葉。

 

イザベラ「わたしはね、エマ。もしあなたが望めば、あなたをこの農園のママ候補に推薦しようと思っているの。大人になって子どもを産んで。能力が認められればママやシスターとして、またこのハウスに戻ってこられるの。あなたにはその資格がある。あなたが望めば、わたしは喜んであなたを推すわ」

 

コレです! つまりハウスの子どもたちは、みんなママ候補生たちが生んでいるのです! だから、エマとキャロルは同じ母親から生まれている可能性が高い・・・。もちろん、父親は違うかも知れないけれど。

 

レイの母親はもしかしてイザベラ!?

 

と、いうことは。イザベラもママになる前は子どもを産んでいるわけだよね。シスター・クローネによるとイザベラは今31歳。さらにどこかで最年少でママに抜擢されてから10年と言っていたはず。初産はいくつに設定されているんでしょう。18歳くらいかな? だとすれば、イザベラが18歳~21歳の3年間に生んだ子どもがいるはず。つまり今から10~13年前に生まれた子ども。このうち出荷されずに生きているのは10歳か11歳の子だから、レイがイザベラの子どもという可能性はある!

 

髪の色も同じ黒だしね!

 

レイは幼児期健忘が起きなかった特殊な子で、母親のお腹の中にいる頃からの記憶があります。生まれたとき、自分の母親の記憶があってもおかしくない。最初からレイはイザベラが本当の母親だと知っていた。その証拠のひとつが、あのママが歌う歌をレイが知っていることだったとしたら!?

 

レイが食堂で歌っていたのは、母親への別れの気持ちから・・・。

イザベラが自分の本当の母親だと知っているとしたら。レイがあれほどイザベラに対する心理的な復讐にこだわる気持ちは理解できます。血を分けた子どもを商品扱いして、冷酷に出荷することに強い反発を覚えるのも分かります。

 

イザベラへの強い思慕の情の裏返しなんですよね。あの夜、食堂で一人歌っているとき、レイはイザベラを想っていた。イザベラにお別れを言っていた。きっと、生まれたてのレイにイザベラが歌ってくれた歌だったんでしょう。

 

レイはイザベラを愛していて、同じように自分を愛してほしかった。それが叶わないから、すねているんです。確かにレイが自分で言っているように「ガキくさい腹いせ」なんだけど・・・。そんなことしても、何の得にもならないんだけど、それでもやらずにいられなかった──と、いったところでしょう。

 

シスター・クローネにわざとつかませた情報

第7話。発信機を壊す装置を完成させるための最後のパーツ(カメラ)を入手したレイは、それをクローネから隠すため、わざと別の情報をつかませます。ベッドのヘッドボード裏の壁にある棚に、メモを書いて入れておいたのです。

 

クローネ「あった。本当だ、これは本当に事実なんだ。あっはは! 思いがけずゲットしちゃった。イザベラの二つ目の弱み。さぁ、どう料理する? このメモを見せてグランマあたりに直訴できれば、イザベラを落としてママの座をゲットできるかしら? ガキどもも無条件で出荷できるわね。・・・でもなぜ、レイはなぜこれを知っているの? イザベラでさえ本来、知らないことなはずなのに

 

小躍りするクローネです。「本来イザベラでさえ知らないこと」。おそらくレイは、自分がイザベラの実の息子だということをここに書いていたのでしょう。本人たちにそれを知らせることはないし、知っているはずのない情報。これを有効に使えば、グランマにイザベラの落ち度を印象付けられると、クローネは踏んだのでしょう。まぁ、あまり上手く行かなかったけどね。

 

ここで書いたことは、ただの考察です。本放送に、まだそれを裏付ける確実な情報はありません。でもこう考えれば、いろいろなことが筋が通るんですよねぇ!

 

第11話で謎なこと

かなりのことが解明されてスッキリした第11話だったけれど、また新たな謎が生まれました。

 

1、フィルはなぜイザベラの元に残ったの?

➡全員にハウスの現状を話しているはずだから、フィルは自ら望んで残ったということ。これまでイロイロ引っかかることの多かったフィルだけど、いったいフィルの役割は何?➡第12話で解明

 

2、”ここじゃなくてもまだ死ねる。いいもの見せてやるから黙って来い”──ノーマンのレイあての伝言「来い」?

➡「来い」ってことは、自分のいるところに来いって意味ですよね。それって文脈からして「天国」じゃないよね。てことは。ノーマンは生きている。そして、生きたまま外に出られることを、あらかじめ知っていた?➡第12話で解明

 

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